第23話 セックス教団が登場
「私、Cランクになったわ」
アイナがランクアップの報告に来た。
「おめでとう」
自然にランクアップしたんだよな。
え、俺は?
俺もとっくにランクアップして良いんじゃないか。
「アイナのランクアップは自然にしたんだよな。ポーションじゃなくて」
「ええ、そうよ。最初はランクアップも早いんだって」
くそう、俺は才能がないのか。
まあいいさ。
手札は出そろった。
後はこれを極めるだけだ。
俺の現在の能力は。
階級F。余白0。
こんな所だ。
装備は石化が9個と竜化が1個。
ヒール・ポーションのC級が3個。
解毒・ポーションがC級が1個。
そうそう、流魔呼吸法だが、魔法使いのランクが高いと、効果が切れるのも早い。
俺はランクが低いので問題はない。
透視眼鏡魔法の訓練を授業中にしていたら、覆面を被った全裸の男達が入ってきた。
「あなた達なんですか」
リリー先生が誰何する。
女子生徒の悲鳴がうるさい。
「我々は色魔教団だ。おい、やれ」
「
「先生、こいつらやっちゃって良いですか」
「許可します」
「
「馬鹿め。無効魔法下で遠距離攻撃など出来るものか」
「皆さん、身体強化です」
「「「「「「「「「「
「肉弾戦で我々に勝てると思うのか。やってしまえ」
男子生徒が男達に格闘を挑むがコテンパンにされた。
仕方ないなぁ。
相手が男だとテンションが下がる。
俺は遅ればせながら男達の前に立つ。
女生徒が俺の事について喋っている。
「Fランクがいきがっているわ」
「でも自信が無いから、最後に出て来たんじゃないのかな」
「とにかく負けないでほしい。みんな応援よ」
「ゴキブリローパー頑張れ」
「頑張れ」
色魔教の男達は問答無用で襲い掛かってきた。
思考加速しているのでパンチやキックがゆっくりに見える。
秘孔に手を添えるだけ。
男達は麻痺して転がった。
リリー先生が駆け寄り。躊躇なく全裸の男の股間に蹴りを入れた。
男はのけぞって気絶した。
「うそっ、ゴキブリローパーが倒したわ」
「皆との戦闘で疲れていたんじゃないかしら」
「そうね。Fランクだものね」
「誰か、無効魔法の解除を」
「じゃあ、俺が」
秘孔魔法・解除拳を素手で行った。
「
リリー先生が男達に沈黙魔法を掛けた。
これで無力化出来たはずだ。
一人の男の喉の麻痺と沈黙を解く。
「お前達の目的は何だ」
「我々は交合する事で真理を追究する」
何だ、新興宗教にありがちなセックス教団か。
「そんなんで真理が見えるのかよ」
「事実瞑想しながら交合すると魔力の溜まりとランクアップが早い」
そんな効果があるのか。
でも俺には要らないな。
これだけは聞いておかねば。
「女性には承諾を得たのか」
「得る訳がなかろう」
「先生、こいつらは去勢の罰でも何でもしちゃって下さい」
「魔法学園を襲った事を後悔させてあげます。ヒロ君、申し訳ないけど他のクラスも助けてくれる」
「ええ、こいつらは第2条に抵触しました。コテンパンにしてきます」
俺は隣の教室に入る。
ちょうど生徒と教団の肉弾戦が終わったところだった。
さっきと同じように、教団の男達を麻痺させてやった。
次の教室では女生徒が並ばされている。
ふう、間に合ったか。
やはり麻痺させて次の教室に行く。
次の教室では女生徒が服を脱いでいた。
なんと羨ましい事を。
麻痺させて股間に蹴りを一発ずつぶち込んだ。
強姦されるまでの被害はでなかった。
通信の魔道具を持たされていた男がいたので取り上げてみた。
「まだか。こんな簡単な仕事も出来んのか」
通信の魔道具から声が聞こえる。
「ただいま参ります。どちらに伺えばよろしいでしょうか」
そう俺は答えた。
「段取りを忘れたのか。講堂だ。早く女達を連れて来い」
「はい、すぐに向かいます」
敵の親玉は講堂にいるらしい。
俺はそこに向かう事にした。
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