反逆

第12話 変態野郎は爆ぜろ① (シーラ&レイネ)

「ようこそ、第0騎士団所属のシーラ・オルフェル、レイネ・シャーロット」


 同伴する第3騎士団の集合場所に向かうと、団長であるカルト・ルーカスが柔らかい笑みを浮かべ迎えた。


「おはようございますカルト団長」


「おはようございまーす」


 0団特注の黒を基調とした制服がよく似合っているシーラとレイネ。

 豊かな胸と、細くくびれた腰、しなやかな四肢が美しいプロポーションを作り出している。


「やっばっ。予想以上にいい女なんだけど……」

「俺、今日の任務に参加できて良かったぁ」


 2人の登場に男騎士たちがワッと盛り上がる。

 第3騎士団は全て男性で構成されていて、ただでさえ女慣れしてないのに、聖騎士団一の美少女集団と呼ばれる団員が目の前に。


 完璧なエロボデは彼らにはあまりに美しく目の毒すぎるのだ。


「……いい女だ(小声)」


 聞こえないように呟き、カルトは目の奥に強い光を宿して不穏な笑顔を見せた。

 

「第0騎士団のお2人が任務についてきてくれて光栄です」


「あーはい。私たちのことはお気になさらず、いつも通りでいいですよ〜」


 他の女騎士には効果抜群のイケメンスマイルをシーラは作り笑顔であっさり流す。


 ガードが硬いなとカルトは心の中で舌打ち。


「そうさせてもらうよ。じゃあみんな揃ったし、出発しよう。あ、シーラとレイネは僕の両端にいてくれないかな。0団での話も聞きたいし」


 団長特権を惜しげもなく使うルーカスに、嫉妬する男騎士。


 本来なら女をメロメロにする笑顔。

 しかし、シーラとレイネにとっては、薄気味悪く感じた。


「(気持ち悪いので)嫌です」


「くたばれクソイケメン野郎♪(嫌です)」


 レイネだけ本音と建前が逆である。


 普段は沈着冷静なカルトもさすがに驚いたらしく、にこやかな笑顔を浮かべたまま固まった。


「カルト団長……だ、大丈夫ですか?」


 傍らに控える男騎士が、カルトの顔色を伺うように尋ねる。

 彼だけではない。周囲にいる者たちは皆一様にカルトの顔色を伺う。

 中には、全く相手にされないカルトの姿に必死に笑いを我慢する者もいた。


 ハッと現実に戻ったカルト。


「そ、そんなことを言っていいのかっ! 僕は3団の団長。今回の任務で一番偉い立場なのだぞ! お前たちの内申点を下げる事なんて容易いことなのだ」


 逆らえないよな、とばかりのドヤ顔。

 シーラとレイネは顔を合わせる。


「目標以外をおまかせできるから同伴しようと思ってたけど……どうやら無理そうだね」


「ですねぇ。ていうか、私たち2人でも攻略できちゃいそうですし」


「うんうん。……あ、ユーくんの部屋に行かないと」


 ふと、ユベルの相談を聞くと約束していたことを思い出したシーラ。

 今日は無理かもしれないと、伝えるのを忘れていたのである。


「そうなんですか? じゃあ私もいきまーす」


「じゃあ一緒にいこっか」


「はい♪」


「ちょ、ちょっと待ちたまえっ! 僕の言うことを聞け! 今1番偉いのは僕なんだぞ!」


「あっ、先に行っていて構いませんよ。すぐに追いつくので」


「お、おい!」


 カルトの話なんて聞かず一方的に話を終わらせ、シーラとレイネは去っていった。


(クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソッ)


 カルトは心の中でひたすら悔しがる。

 だが、すぐに不気味な笑みを浮かべた。




 ユベルの部屋をノックをするも反応はない。


「ユーくん? 入るよ〜」


 中に入るが、そこは間抜けのから。

 制服と剣はある。

 だが……寝間着が綺麗に畳まれて置いてあった。


「レイネちゃん、私嫌な予感がするの」


「奇遇ですね。私もですよシーラ先輩」


 険しい顔をするシーラとレイネ。


 ユベルはアジトに乗り込んだと確信し、急いで部屋を出た。




〈あとがき〉


 ユベル以外の男は爆ぜろッパンチ( ∩'-' )=͟͟͞͞⊃

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