ハーレム、堂々開戦
第17話 : ”ブルン!バシッ、フニャ”
今日は鈴華を雑誌に取り上げてもらうことについて会議をしている。
発売日までまだ時間があるが、近々行われる展示会と併せてティザーキャンペーンをしようということで、01型と鈴華の違いを紹介してもらう予定でいる。
業界に精通した出版社は手慣れたもので話がトントン拍子に進んでいく。こういう案件は多いのだろう。
大まかなことは決まったので、具体的な内容については俺達で決めなければならない。
次の会議は二週間後。それまでに取材先でのデモとコメント取りについて交渉することと、取締役会議にかける資料作りが必要だ。
そんなことを考えながら、作るべき資料をあれこれと用意しようとしていたら。
「優治くん、ちょっといいかな」
間地代理から声が掛かる。
「これからの資料なんだけど、気になるところがあってね」
そう言いながら俺のすぐ脇に立つ。
腰をかがめて俺の机を覗くような姿勢になっているから、首元が大きく開いたブラウスの中身が丸見えになっている。
とんでもない巨乳!
今までの話題が瞬間で頭から消え、全てはそこに見えるバレーボール並みに大きな塊に意識が集中される。
「それでね、デモをお願いする業種のことなんだ・・・・」
いや、智鶴だってそこそこ大きいけど、そんなもんじゃない。
大量殺戮兵器並みの破壊力!見たい(視覚)、触れたい(触覚)、嗅ぎたい(嗅覚)、揺れる音を聞きたい(聴覚)──味覚以外は全てアウトだ。
「ねえ、それからね、ここの文言・・・・ちょっと、聞いてる?」
あ、ごめんなさい。聞いてません。見惚れてました。
だって、間地代理が首を動かすたびに目の前でブルンブルン揺れるんですから、血液が下半身に集中して頭は空っぽですよ。
「勤務中よ、シャキッとしましょ」
そう言いながら、俺の後ろに回り肩を揉んでくる。
ところが、その度に俺の後頭部に柔らかい塊が当たってくる。
”ブルン!バシッ、フニャ”というサイクルが繰り返される。その柔らかさと言ったら!
注意はされていても、与えられているのはご褒美に他ならない。
デヘヘヘ・・・・ここに異動してきて良かった・・・・
「それじゃ、話を進めるわよ」
至福の時間はあっという間に過ぎてしまい、頭の中はピンク一色。
とは言え、ここは会社なので無理矢理頭を切り替える。
ああ、いつまでも間地代理に肩もみしてもらいたい。そうなったら仕事が進まず、会社はクビになるのだろうが。
「それでね、私としてはここをね・・・・」
赤ペンを持ちながら右脇に立って体を入れてくる。右腕にさっきの塊が触れ、またしてもフニャンという感触が伝わってくる。
智鶴のカワイイそれではない。はっきりとした弾力を感じ、繊細だけど暴力的という不思議なものだ。巨乳ならではなの独特な感じって、こういうものなのだろうか・・・・
これをやられて堕ちないオトコがいる訳がない。
「ねぇ、聞いてるぅ?」
さっきとは違う、色っぽい声で注意される。しかも耳元の吐息が少し掛かるくらいの距離で。
「あ、は、はい、大丈夫です」
ギリギリ理性が勝っていたので、話は聞いていた。
「デモ先の選定は間地代理の案で良いと思います。自分としては展示会のようなイベントがあればそこでの評価も加えられればと思いますが」
やっと出た答えらしい答えがこれ、具体的な話は何もない。
どこかの政治家みたいに、わかったようなわからないようなものだ
「そっか、イベントねぇ、考えてみましょ」
そう言い残して間地代理は去って行った。
この時、あの柔らかい感触が脳内を支配していた俺に、水琴や智鶴、さらには鈴華の視線まで注がれていたことに全く気が付かなかった。
たぶん恍惚の表情をしていたのだろう。
そんな気持ちを切り替える間もなく、次の攻撃が間髪入れずにやって来た。
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