第20話 協力者
学園が終わり、夕食を食べ部屋にて。
作戦を書き溜め終わり、目の前の女の子と視線を合わせる。
「手伝ってくれてありがとう――くの仔ちゃん」
「いえ、これくらい」
女の子の意見が欲しくて、彼女に頼んだところ、快く引き受けてくれた。
「大晴様はやはり面白い方です」
「僕が?」
「はい。誠実そうに見えて、実は中身はむっつりスケベの変態さん。女の子のおっぱいやお尻に興味津々。よく視線を向けていますよね。そんな貴方が……私は好きですよ」
……この子にだけ僕の
「悪口言ってるようにしか聞こえないんですけど……」
「反論できるんですか?」
「できません」
「正直でいいと思います。ご褒美に私のバストサイズを」
「っ……!」
くの仔ちゃんは親指から順に指を曲げていく。
「ABC……H」
「DEFGを置いてきただと!?」
Hカップとかもはや凶器レベル。
くの仔ちゃんがボソっと、「三桁いってます」と呟いていたのを僕は忘れることは出来ないだろう。
こうなったら、僕が揉みに揉みまくってバストサイズをいけるところまで伸ばすしかない。
そんな馬鹿みたいな決心を固める僕は、ノートのページをめくる。
九空鹿波
作戦————
「鹿波様まで攻略しようだなんて、欲張りですね」
「鹿波ちゃんは僕の恩人であって、一目惚れした女の子だから。しかし、1番手強そう……」
「……そうでしょうか」
「ん?」
「いえ、なんでもありません。楽しみですね、明後日の——バカンスが」
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