歩道橋の上に、何か、いる。

歩道橋の上に、何か、いる。

著者:赤伊 正広 様

作品url(https://kakuyomu.jp/works/16816452219728251691


 前回感想を書いた「バス停の~」と同じ作者さんの小説です。前回はバス停、今回は歩道橋と、どちらも身近な場所が舞台になっていますね。早速読んでいきます。

 こちらも幽霊譚。自分の死んだ場所にずうっといるいわゆる地縛霊ものです。あれやそれやどれやこれがちょっとわかりにくくて数回読み直しましたが最終的には納得。自分の死の瞬間を繰り返し、かつそれをもう一人の自分が見つめているという何ともけったいな幽霊です。確かにこんなのがいたらとてもじゃないけれど歩道橋なんて渡れないですね。狭くて逃げ場もないですし。

 しばらくののちに主人公が例の歩道橋そばを通りがかった時、事態に進展が訪れます。そして彼は無残な惨劇の場面に居合わせてしまうわけですが――なぜ主人公はまたあの歩道橋に近づいたのでしょうか。もう大丈夫だと思ったから? どうしても歩道橋のそばに用事があったから? あるいは、ただなんとなく?

 ひょっとして幽霊が呼んだのではないでしょうか。幽霊がしたかったことを、見届けてくれる人が欲しかったのではないでしょうか。私はそう解釈しました。

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短編怪奇感想書きました おかわり 猫田芳仁 @CatYoshihito

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