新しい同居人編 その6 美女が野獣
さて、少々重い話になったがヴィーゼンに戻る。服や食料、毛布や食料などを新人さんに支給する。
・・・食料の配給の連絡もドーリスにまだしてないな、とりあえず2日分出しておきますねー。
ああ、今日は男湯の予定だったけど新しい子のために女湯に順番を入れ替えたんだ?
うむ、言われなくても自分から行動する、とても良い心がけである。でも無理のない範囲でいいからね?
風呂を知らない女の子達は困惑してるけど2日続けて入れるバケツ・・・ララちゃんはとても喜んでる。何の踊りなんだそれは。
是非とも5人には早くここに馴染んで頑張って働いていただきたいものである。
ああ、でも10日くらいは何もさせないようにね?まずは食べさせて太らせるところからはじめないとな!
・・・肉付きが良い方が抱き心地が良いとかそんな事は一切考えてないからね?
屋敷に帰宅後、いつもより少し豪華な夕食を取り入浴して蛇に甘やかされて就寝。お前は俺のおかんか。
うむ、苦しゅうない、もっと甘やかすのだ。
てかミヅキが完全に駄目人間製造機と化している。
そしておかんになるなら名前的にはララちゃんではないだろうか?
赤い魔神と白い蛇神が争うのか・・・。赤い人、あれで実はメンタル弱いんだよなぁ。
記憶が飛んで翌日。いや、普通に寝ただけなんだけどさ。
朝食後は・・・いよいよフィールドダンジョン探索である!
最初はメルちゃんとサーラ嬢の二人で入ってもらう予定であったが・・・ほら、怪我くらいならいいけど不慮の事故とか無きにしもあらずじゃないですか?
あと2人を放置したら絶対に迷子になる。そう絶対に。
俺もそこそこ過保護な奴だから付いて行くことにした。
下級妖魔しか出ないらしいからあの装備品で怪我するような相手が居るとは思えないんだけどね?
経験値稼ぎをはかどらせるために二人には
「迷宮で最大限の訓練効率を発揮してもらうために基礎能力を抑える腕輪をはめてもらう!この試練を乗り越えれば2人ともさらなる高みへと上り詰めるだろう!」
とか適当な事を言って普通の腕輪を渡して『みんなでやりなおし』スキルを使いレベルと戦闘系のスキルを「0」まで下げて余剰経験値を基礎能力値に均等に振り分けておく。
だからメルちゃん、その腕輪は結納とか婚約とかそんな意味合いを持ったのものでは無いから。
剣技などは落ちるがその分スタミナ(HP)などはちょびっとだけ上がってるのでそれほど苦戦するようなこともないだろう。
あとはレベルやスキルランクが上がる度にこまめにリセットしながらの育成だな。
・・・なんかこう『女の子を育成するゲーム』みたいだな。目標は『パパ(先生、マネージャーなどなど)のお嫁さん』的な。
屋敷を出る前からすでに目をギラつかせる戦闘狂の2人。転移して迷宮に入った途端に
「ふふっ、ふふふふふっ!!見ているがいいハリス!!その女より私のほうが有能であると証明してやろうではないか!!」
「閣下、行ってまいります!!ああ・・・身体が軽い・・・早く、早く魔物を私の前にっ!!」
「ちょっ!?2人していきなり走り出すんじゃない!!」
何だろう、昔から憧れてた女の子との迷宮探索のはずなのに思ってたのんとちがうっ!!
これじゃ黒い鎧の狂戦士を野に解き放っただけじゃん。
俺が恋い焦がれた『キャッキャウフフ』としたダンジョンアタックどこ行った?
「我ああいう連中を何ていうか知っとるぞ?」
「たぶん俺も知ってるわー」
人、それを『気○いに刃物』と言う。
さて、気を取り直して初めてのフィールドダンジョンである。
見た目的には木々がまばらに生えた大草原(サバンナ?)っぽい感じなので外とはまったくの異世界であるんだけどさ。
一応迷子にならないようにちゃんと(魔導板さんが)マッピングと2人のマーキングをしているので大丈夫だと思いたい。
マーキングと言っても女騎士が2人でわんわんポーズで放○をしているのではないので念の為。・・・S○DさんでもFA○ZA(D○M)さんでもいいから早急に映像化をお願いします!!あ、GM○さんは似てるけど無関係です。
放し飼いの2人は放っておいてのんびりとマッピングしながら奥に向かって進む俺とミヅキ。
取り零し無く2人が走り回って魔物を退治してるので本当に歩いてるだけだ。
あの2人、ステータス画面を見ていると順調に経験値が上がってるんだけど・・・これ、途中でのスキルランクリセットとかは諦めた方がよさそうだな。
追いかけて身体に触れないと『みんなでやりなおし』が使えないしさ。
まぁ戦闘で得た経験値(レベル経験値)は順調に増えてるから良しとするか。
てか見渡しが良さそうでそれほど良くない草地でよくあんなに素早く魔物の探知が出来るな。
俺はマッピング(情報を表示してくれる魔導板さん)があるからそれなりに把握出来てるんだけど。結構な勢いで魔物の光点が消えて行く。
・・・
2時間経過
・・・
4時間経過
・・・
6時間経過
・・・
8時間経過
・・・
広い、思ったよりもだだっ広い。あと道がないから進んでるのかどうか物凄く怪しい。
まぁ地図を見ながらだからちゃんと進んでるんだけどね?
そしてダンジョンの中でも普通に日は暮れるらしい。まだ大丈夫だけど太陽が傾いてきてるもん。
回りの背の高い草を薙ぎ払い『事前に伝えていた集合の合図(空に向かって火球の魔法を打つだけ)』を放って好き勝手に走り回る2人を回収する。
・・・1時間で2人とも集まったのは早いのか遅いのか。
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