第2話 五助経済(互助経済)
次に紹介するのは、五助経済です。これは、街全体のまとめ役である役所と、生鮮食品を扱うスーパー(直売所を含む)、薬を提供する薬局、病気の患者を看る病院、日用雑貨及び住宅設備に関連したなどを揃えるホームセンターの五つの組織に機能を集約し、相互に助け合うことで、経済を回していく経済のことです。
この五助経済の大きな強みは安定性です。生活に本当に必要な施設だけで街が構成されるので、感染症などの予想外の外的要因の影響を受けにくいです。また、この五助経済では、スーパー、薬局、病院、ホームセンターの出店・営業しか認められていません。逆に、弱みは娯楽と呼ばれるものが街に一切ないことでしょうか。暇すぎますね。つまり、資本主義でありながら、新しいビジネスが生まれる余地をなくしていくことで、貧富の差をなくしていこうというのが五助経済なのです。
①五助経済における役割
役所→政策立案、政策実行、ごみ収集、土地の提供
スーパー→生鮮食品の販売
薬局→薬の販売、新薬の研究
病院→患者の診療、患者の健康観察、手術
ホームセンター→暮らしに関連する物の販売、家の建設補助、施設の建設
ですが、家に対するこだわりが強い人は、ホームセンターによる家の建設補助ではなく、DIYで作るのが基本となります。近所の人の手を借りるのもいいでしょう。
②五助経済では、病院で勤務する人を除いて、ジョブローテーションが普
通になります。まとめるとこんな感じです。
役所の職員⇔ごみ収集人⇔不動産販売
スーパーの店員⇔農家
薬剤師⇔新薬研究員
ホームセンターの店員⇔建設作業員
③さらに、この街で生まれた子どもは、五つの組織のどれか一つに必ず属
して働くことになります。
以上でしょうか。これは、僕が考えた新しい経済の仕組みです。結構、制約が多いので実現は不可能でしょう。しかし、こういった考えを持つ人もいるんだと思ってくれれば幸いです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます