第14話 出逢えたこと


わたしの街で

広がる青空の色と

あなたの街の

青空の色は

違っていて

わたしの頬を撫でて

通り過ぎる風の匂いと

あなたの頬を撫でて

通り過ぎる風の匂いも

きっと違う

木々の緑も

騒きも

同じなんかじゃない

あなたには

あなたに似合う街の色があって

わたしにはわたしに

似合う街の色がある

場所も立場も

たくさん違うものがある


でも

違う場所にいた

わたしとあなたが

出逢えたことの

その意味は

同じだと思うの


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