犯人は元からいない嵐の夜のいかにもな洋館

答え合わせ

『ノックスの十戒破ってみた』いかがだったでしょうか。作者的には初の読者参加型ミステリー風味でした。楽しんでいただけたなら幸いです。

『解決編の前に』話でもお伝えしましたように、場外乱闘問題『破られたノックスの十戒はどれか』という問題の答えは

・犯人は物語の始めに登場していなければならない

・中国人（並外れた身体能力を持つ怪人）を登場させてはならない

以上2点になります。

ここまで読んでいただいた読者の方はすでにご存じかと思いますが、真犯人は物語の初めの方には登場しません。

中国人ではないですが、並外れた能力を持つという点で破っていますね。びっくりです。ミステリー小説の風上にも置けませんことよ。

ただまあ、最近のミステリーはミステリー＋αの要素も重要というか、物語を彩るための必要条件化、トリックの成立に必要不可欠化しているとも思います。特殊状況、今村昌宏先生作『屍人荘の殺人』とか青柳碧人先生作『むかしむかしあるところに、死体がありました』とかは最たる例でわかりやすいですよね。

アイドルが歌って踊れてしかも頭が良くてトーク力も素晴らしかったり、芸人さんがお笑い以外にも俳優業や起業して活躍していたりと、本業以外にも様々な場所で活躍されているので、多芸な方が多くて凄いな、と感心します。ならばフィクションも同じで、カテゴリ的にはミステリーであってもホラーやコメディなど他のカテゴリの要素が加えられていた方がより面白いのかな、と考えさせられ、色々と試行錯誤出来る余白がある、まだまだ開拓できると自分なりに頑張ってみた結果、ノックスの十戒を破りました。いやどういう経緯やねんホンマ。

ともあれ、こうして出来上がった作品ですが、なかなかいい感じだと思うのですよ。マジで。

今回も色んな作品をパクリ・・・オマージュしていますので、よかったら探してみてください。でも大体、前回と同じ感じじゃないかなと思うし、作中でも堂々と作品の題名とか乗せてるから、前回ほどのインパクトはないので次回改めて発表的なことはしないつもりです。この作品パクッテない？的な質問はウェルカムです。パクリじゃないよ、オマージュだよと冷や汗かきながらもお答えできればと思いますので、ぜひコメント欄へお願いします。

最後に『ノックスの十戒破ってみた』を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。これからも面白いを詰め込んだ作品作りをしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。