変わりゆく街の景色に
この街に戻ってきて数か月
時の流れを感じざるを得ない
お気に入りだった喫茶店の
ケーキはイチゴの数が減り
お皿は綺麗な装飾品から
ただのガラスになってしまった
上品なおばあさんが経営していた
古道具屋はなくなってしまって
ああ、これが時の流れなのかと
抗う術を知らぬ人が生きるには
ただそれを受け入れていくしかない
この気持ちもいつかは
なくなってしまうだろうか
なんてことを不安に思ってしまう
人が変わりゆくことは当然のことで
褒められるべきことでもなければ
笑われるべきことでもなくて
あってもなくても当たり前に
受け入れられるべきことで
だけどできれば今のまま
いつまでもいたいと思うのは
ひとつの甘えに過ぎなくて
人は皆変わっていく
久しぶりにあった友達は
みんな様変わりして
もう今じゃ全然見る影もないくらい
私は変わっているのだろうか
自分じゃ全然わからないや
変化したいとは思わないけど
成長くらいはしていたい
何度も同じことを繰り返しては
傷つくばかりの私には
きっと成長が足りないのだ
ねえ 変わらない私が好きだと
いってくれたあなたの本意は
どこにあるのかな
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