惑いながらも未来を照らせ
生きている世界は毎日変わっていく
たしかなことなんてひとつもなくて
不確かで間違いだらけの真っ暗な世界を
手のひらひとつぶんの光だけをもって
足元照らして道を進む
きまぐれな君が未来に待っているなら
私はこの光で必ず探し当ててみせよう
気付けば後ろを振り返るばかりの日々で
もう今じゃだとかあの頃は良かったって
つまらないことばかり口から溢れて
今この瞬間生きて胸に渦巻く想いを
見ないふりして隠して生きてる
新しい挑戦をするのがいつしか怖くなって
子供の頃のあの純粋さと無謀さが懐かしくて
あの頃の幸せな思い出だけで生きていたくて
だけどそんなことが叶わないなんてのは
言われなくても本当はちゃんとわかってる
そろそろ次を見ないとなって
夕陽を眺めて
世間はきっと逃げと呼ぶんだ
重い曇天はさながら迷いそのもので
今日は傘をもっていくかどうかすら
とまどいながら生きている
昨日よりも今日がもっと
今日よりも明日がもっと
少しずつつまらなくなっていきそうで
脳裏をよぎる小さな絶望にすら
行き場のない怒りを感じている
みんなそんなもんだ、なんて
大人は偉そうに言うけれど
わかったような口を聞くなよ
言葉にしてみればありきたりな
私の胸の中に渦巻く暴風を
他人がどうやって
量り知ることができるだろう
得意なことなんて大してなくて
できないことも大してなくて
呆れるほど普通な人間で
特別な人にはなれなかった
だけど神様は残酷で優しいから
手のひらひとつ分の光だけはくれたんだ
先はまだまだ見えないけれど
おもいきって足を踏み出してみれば
何かが変わるのかもしれない
周りから見れば変化のない日々だとしても
この手の光のおかげで踏み出せる
確証なんかないけれど歩き続ければ
君に出会える未来へ向かえる
この先どこかで君が涙をこぼしていたら
涙の痕を辿っていくから待っていて
泣いていいんだ ひとりじゃないんだ
だから忘れないでいて欲しい
今を飛び越して空まで届くくらい
君を想っている人がいること
いつか一緒に笑えることを期待していてよ
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