第7話 生徒会選挙
蓮「さぁて、体育館に行くか」
どうやら今日は、朝から生徒会選挙があるらしい
愛「では私はここで」
蓮「え、愛は選挙に出るの?」
愛「もちろんよ!」
嫌な予感しかしな……
◇
司会「これより第三十回生徒会選挙を行います」
司会「では出馬者はステージに出てきてください」
蒼太「おい、あれお前の姉ちゃんじゃね?」
蓮「本当だ」
こいつの名前は竜宮寺蒼太、根は言いやつだが実はチャラ男ナンパ師。要するにクズだ
優希「この度、生徒会長に出馬した相神優希です」
蒼太「お前の姉ちゃん、すごいらしいな」
蓮「まあな」
自分の身内が誉められると自分のことのように嬉しい
優希「私がこの選挙に立候補した理由は、蓮君ともっと親密な関係になる......のではなく、もっとみなさんに楽しい学校生活を送ってもらうためです」
蒼太「お前の姉ちゃん、ちょっと変わってるな」
蓮「お、おう」
優希「そのためにまずは、この学校の恋愛禁止の校則を取っ払いたいと思います」
生徒たち「!?」
優希「これは決して蓮君と恋愛したいだではなく……」
蒼太「お前の姉ちゃんヤバイな.......」
蓮「ああ」
優希「これで私の演説を終わります。みなさん、この私と共に素晴らしい学校を作りましょう!」
生徒たち「うおおおおおおぉおおおおおおおお!」
蒼太「」
蓮「」
司会「続いて、風紀委員会委員長に立候補した黒井愛さん、お願いします」
いやいや、この学校の風紀を一番乱しているやつが何言ってるんだ
蒼太「お、黒井家のお嬢様じゃねえか」
蓮「うん……」
愛「私が風紀委員長に立候補した理由は、隠れ恋愛を取り締まり、この学校の治安を守るためです」
生徒たち「えぇ~」
ついでに俺の治安も守ってくれ
蒼太「おお、やっぱり真面目なこと言うじゃねえか」
蓮「お、おう……」
愛「ただし、私と蓮の恋愛だけは例外としてokとします」
生徒たち「そんなの暴論だ!」
生徒たち「そうだそうだ!」
蒼太「あいつもちょっと変わってるな」
蓮「ああ……」
愛「私が風紀委員長になった暁にはみなさんに、毎週一万円を配ります」
生徒たち「うおおおおおおぉおおおおおおおお!」
生徒たち「君こそが風紀委員長だ!」
生徒たち「頼んだぞ!!」
蒼太「」
蓮「」
この学校にはバカしかいなのか?
あとなんで先生たちが何も言わなかったのか納得できたわ、恐らくいや確実に買収されたのだろう
愛「みなさん!ぜひ私に清き一票を!!」
生徒たち「俺たちに任せとけ!!」
どこが清いのか説明してもらえませんかね
司会「では、続いて.……」
◇
司会「投票の結果、生徒会長は相神優希、風紀委員長は黒井愛、文化委員長は……」
優希「やったね蓮君、今日から私たちの第二の人生が始まるよ!」
蓮「俺にとっては、監獄生活だけどな」
愛「これで蓮君に集まる虫は消えたね!」
蓮「まず俺のすぐ近くにいる猛獣二匹をなんとかしてくれ」
こうして生徒会選挙は波乱の結果で幕を閉じた
つづく
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