第24話い!いえねええええ!!!
「『あいいんうおううあおおううぇーえおあえおおあいおいぉういえいいいおおおおあいいんうおおんえいう』さあいこう!十秒!走った!十九歳になったばかり。『〇』の方にいくかな。そんなことがあるか!」
ドボーン!
そして松戸のかとう君がドロンコになった十九歳になったばかりの津畑さんにバケツで水を思い切りぶっかけます。
「『ビュッフェ』と言うのであります。ちなみに先ほどの問題は『あ行』縛りを外すと『バイキングのふるさとノルウェーでもたべほうだいのしょくじけいしきのことをバイキングとよんでいる』だ!」
「顔をあげてください」
バケツで水をぶっかける松戸のかとう君が野太い声を出します。
「いやあ、惜しいなあ。勝ち残ればファンがもっと増えたと思うのに。元気はあるか!」
「はい(うふふ。私は透視能力『スケールアイ(透けるから名付けたようです)』を身に着けてるんです。正解が分からなくてもこの『スケールアイ』で壁の向こうを見ればどちらにふかふかのマットレスが置かれているか分かるもーん)」
「お、いいぞ!では今回は『さ行』でいくぞ。問題。『さんそすさすさんさしささしそさんそすぜしささせさそそささし』。『点々』もサービスだ!『〇』か『×』か。さあいけ!」
そしてゆっくり走り出す南島ありささん。透視能力『スケールアイ』のチート能力者です。
「『さんそすさすさんさしささしそさんそすぜしささせさそそささし』。さあどっちにいくか?」
「(うふふ…。そろそろ私のチート能力『スケールアイ』を発動させましょうかしら。いくぞー)『すせーすさし!』。(…え?おかしいなあ。もう一度言ってみよう)『すせーすさし!』。(いやいや!私の能力は口にしないと発動しないのよお!『さ行』しか言えないー!やばいやばい!えーい!『×』だ!)」
「『×』に行った!あーーーーー、飛び込んだ!ひどい飛び込み方ぁ!うわー、すごいなこれは!まだタイのバンコクでばんこくはくらんかいは開かれていなんですよ。あ、ちなみに先ほどの問題ですが『さ行』縛りを外すと『ばんこくはくらんかいがタイのバンコクでひらかれたことはない』でした」
『あ行』とか『さ行』の縛りがない普通の問題を先に見せられている一万と十一名の『モブ』の皆さんは口々に叫びます。
「ざまあああ!」
「そんな簡単な問題も分からないの?恥ずかしいー!」
「こっちへおいでよー!」
そんな間にも松戸のかとう君はせっせとバケツに水を汲み、ドロンコまみれになった転生者に水をぶっかけ続けてます。偉いですねえ。
「ここでスタジオの高島です。さあー、盛り上がってきましたね。石川さん。次は?続いては?」
「残念ながら今週はここまでなんでーす」
「またあ。この人。すぐもったいぶる」
「来週はこの恐怖のドロンコクイズの続きがございまして。それから『ドロンコが好きでたまらない』という方のために『新ドロンコクイズ』も用意しました」
「新ドロンコクイズ…。面白そうですね。来週のチェックポイント『運営がクソなカクさんヨムさん』ではPV数や星の数を使ったクイズもございます」
「まさに手に汗握る大熱戦」
「はい」
「さて、この難関を乗り越えるのは果たして誰か?」
「そして栄えある『異世界横断ウルトラクイズ』の栄冠を手にするのは誰なんでしょうか?」
「勝てば『ハーレム』」
「負ければ『モブ』」
「『知力』、『体力』、『時の運』」
「『チート』も『無双』も『俺TUEEE』も使い放題」
「早く来い来い」
「木曜日」
「史上最大」
「『異世界横断ウルトラクイズ』でお会いしましょう!」
(いや、毎日頑張って更新しまーす!)
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