カクヨムに登録した作家がまず読むべきお話★ その三




 重要な事を言い忘れていたので、急遽第三話をお届けします。


 カクヨムで★や💛、PVを稼ぐには、誰かに読んで貰う必要があります。そう。君の作品は読まれるために書かれたのですよね。



 で、カクヨムには多くの読者さんがいます。作品を書かず読む人たちの事を、小説投稿サイトでは「読み専」さんといいます。


 さて、この読み専さんが作品を選ぶ時、彼らはどうやって作品を選んでいるでしょう?


 多くの場合、読者さんは新作やお勧めレビュー、完結作品や注目の作品など、トップ画面に表示されている中から作品を選びます。サイトを使い慣れている読者さんは、ランキングを見て作品を選ぶ場合もあるでしょう。



 ですが、そうではない読み専さんもいます。

 つまり、検索機能を使いこなしている人達です。


 検索機能は主に三種類あります。

 ランキング検索とカクヨム備え付けの絞り込み検索。最後が、キーワード検索です。

 ここで重要視する要素が、キーワード検索です。

 読み専さんがキーワード検索機能で検索するのは、作品名や作家名ではありません。


 そう!


 読み専さんはタグ検索を行って、作品を選ぶのです。


 そこで重要な要素が「人気のタグ」と、呼ばれるキーワードです。


 たまに、作品にタグを付けていなかったり、

「イヤイヤ。このタグ検索する奴いないだろ!?」

 みたいなキーワードばかりを付けている人がいます。ネタでやる分にはそれでも構わないのですが、そうでない場合は唯々、勿体ないですよね?



 人気のタグといえば、


「異能」「NTR」「ざまぁ」「無双」「チート」「カクヨムオンリー」「百合」「BL」「甘々」


 等々、これらのキーワードを何処かで目にした人も多いと思います。実際、人気のタグを付けている人は多いです。


 ただし、人気のタグ以外にも、必ず付けた方が良いと思われるタグがあります。今回は、そのタグについて触れます。






 アドバイスその八

「必須タグを付けよう!」



 さて、必須タグにはどんな物があるでしょうか?


 まず、必ず付けた方が良いのはカテゴリータグです。


 君の作品が現代ファンタジーに該当するのであれば「現代ファンタジー」、ホラージャンルに該当するのであれば「ホラー」、純文学であれば「純文学」と、タグを付けて下さい。読者の視点に立てば、重要性が解ると思います。


 貴方や貴女が読者だったとして、異世界ファンタジーを読みたい時は、とりあえず異世界ファンタジーと入力して検索してみますよね?

 それなのに、カテゴリータグは意外と盲点だったりします。これを見落としている作家さんは多いです。 



 必須タグは他にもあります。


 「短編」

 「中編」

 「長編」

 「完結」

 「縦読み推奨」

 「スコップ」


 この五つです。


 長編が読みたい時は長編小説を捜すし、短編を読みたければ短編と入力する。完結作品を一気読みしたければ、完結と入力する。当たり前といえば当たり前ですよね?

 また、縦読み推奨タグは、書籍作品のように、ちゃんとした文体で書かれた作品に張ると良いでしょう。

 一般的に、WEB小説は空行を入れて読みやすくしたり、空行その物を演出として活用したりもします。それとは逆に、敢えて空行を入れず書籍作品のようなきちっとした文体で書かれた小説も少なくありません。そんな作品には「縦読み推奨」タグを付けた方が有利かと思います。

 縦読み向きの作品を求めている読者さんもいるはずなので。



 流行のタグ、カテゴリータグ、必須タグの三つは必ず付けるようにしましょう。



 因みに、「スコップ」タグは、スコップエッセイやスコップ創作論の為のタグです。スコップ活動(埋もれた名作を見つけてハアハアする)に興味のない作家さんにとっては、あまり重要ではありません。



 ◇


 2023 5月11日 追記


 カクヨムは地道に進化を続けて、どんどん使いやすいシステムへと生まれ変わっています。我々は、ハイクオリティのシステムを無料で使わせてもらい、作品をアップする場を提供して貰っております。

 まずは運営さんの努力に感謝しましょう。



 で、最近は検索に関しても手が入り、タグの重要性が増しております。特に人気のタグの重要性はドドーン! と、増しました。


 試しに、スマホで検索画面を開いてみて下さい。人気のタグの重要度が、一目で理解できると思います。自分の作品の中に、人気のタグと重なる要素があったら、迷わずタグをつけましょう。

 僕の作品の中には、自主企画に参加せず、全く宣伝していないにも関わらず、忘れた頃にたまーに読まれたり★がつく作品があります。

 ほぼ間違いなく、読者さんはタグ検索を使って来てくれているのだと思われます。


 ◇



 以上が、タグに関するアドバイスです。


 とはいえ、タグは、ないよりはマシ。ぐらいに捉えた方が良いと思います。どんなタグを付けても、。とある作家さんは、作品のタイトルを変えただけで、翌日からPVが20倍になった! と、言っておりました。

 それ程までに、タイトルとキャッチコピーは大事なのです。


 また、タグを付ける事自体は推奨しますが、読者さんを騙すようなタグは付けない事をお勧めします。「チート」タグを付けながら、作中に全然チート要素が出て来ないとか、「ざまぁ」タグを付けながら、ざまぁ要素がひとつもない。みたいな?

 これらの行為は著しく信用を落とすと思われるので、忠告はしておきます。

 そもそも、読者さんの人数は、潜在的読者を含めてもです。

 自ら悪評を立てて読者さんや潜在的読者さんを減らすのは、自殺行為です。そして、一度失った信用は、何億円払っても取り戻せません。読者さんには特に誠実である事を心がけましょう。

 きっと、読者さんも、読者を大切にしてくれる作家の作品をこそ読みたいと感じるでしょうから。



 では、アドバイスはこれにて終了です。

 ルーキーの皆さんが活躍して、良い作品を生み出してくれる事を期待しております★


 多くの作家に少しでも光が当たる事を祈っております。みんな頑張れ!



 おしまい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

カクヨムに登録した作家がまず読むべきお話★ 小濱宗治 @bokusatukun

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画