カクヨムに登録した作家がまず読むべきお話★
小濱宗治
右も左も分からない人の為の助言です。
どうも。小濱宗治です。しがないカクヨム作家の一人です。
僕はこれを書いている時点では、カクヨムに登録してから約、三か月です。
その間、色々な失敗を経験しました。ですが、僕は多くの失敗から学びました。
さて、カクヨムには沢山の作家さんが登録しています。これを読んでいる君も、きっとそうですね。
まだ、登録して勝手が解らない……。
このお話は、そんな君の為のアドバイスです。できれば、最初の作品を載せる前に読んでいただけたらと思います。
これを書くに至った動機は簡単です。
カクヨム作品を読んでいると、多くの場合こう思うのです。
あ。この人、僕と同じ失敗してるな。物語はとっても面白いのに、これでは全く読まれないだろうな。
そんな作品を多く見ます。良い作品が読まれず沈んでいくのは勿体ないので、そういった作品を見つけたら個別にアドバイスをしていたのですが……個別ではとても手が回らない!
そんな理由で、一人でも多くの人に読んで貰う為に筆を執った次第です。
だって、内容が良いのに、面白いのに、仕様上の問題とかで読まれないなんて勿体ないですよね?
この作品の内容は主に、サイトの仕様や傾向に関するアドバイスです。知っておいた方が絶対に得! と、思われる事以外は除外します。
★ ★ ★
では、本題と参ります。
アドバイスその一
「一括掲載は厳禁……だ!」
はい。意味が分からない人の為に説明します。
カクヨムでは連載作品が圧倒的に有利です。なので、長い作品を載せる場合は分割して連載した方が得です。
実は、これに関しては僕も失敗しています。
僕は登録して何も読まず、とりあえず作品を載せてみました。その作品の長さは原稿用紙百枚程でした。結果は……引くぐらい読まれませんでした。
一話、一話の内容が長すぎると読者に
皆、忙しいから長ったらしいお話をいつまでも読んでられないって事ですね。
なので、長い作品を載せる場合は、一話、一話、短めに切って小出しにする事が重要となります。
サイズは、一話二千から四千字ぐらいを目安にすると良いでしょう。人気作家は大体それぐらいで区切っている場合が多いからです。
勿論、次のお話を読んでもらう為には物語的な「引き」も重要なので、そこは文字数と相談しながら、上手くやりましょう。
「もう、既に超長文で一括掲載しちゃったんだけど!?」
そんな人は、作品を一度連載中の表示に戻しましょう。冒頭部分四千字ぐらいを残して、残りはメモ帳に保存して下さい。
コピペした長文は、続きから少しずつ切って二話目、三話目と、連載作品に生まれ変わらせちゃいましょう。
あ、早まって全話いっぺんに乗せないように! 二話目以降は一日おきとかで、あくまでも「連載」を心がけましょう。カクヨムの編集機能はとても使いやすくて予約投稿も出来ます。一度勝手が解れば難しい作業ではないと思います。
⭐️
アドバイスその二
「兎に角連載すべし!」
前述した事ですが、カクヨムは連載作品がかなり有利です。
何故か?
例えば、君が作品をカクヨムに載せたとします。すると、作品のタイトルがトップ画面に表示されます。読者の大半は、そのトップ画面を見て作品を読むか読まないかを決めます。
ですが……トップ画面には他作家の作品も次々上がってきます。
君の作品は、他作品に押されてあっという間に沈んでしまうのです。一瞬で、トップ画面から消えてしまいます。
つまり、作品の大半は、読者の目に留まらずに押し流されてしまうのです。
これが長編の一括掲載だったりしたら目も当てられません。その作品が読まれる確率は……天文学的に低いでしょう。
なので、小分けにした作品を連載すべきなのです。「数打ちゃ当たる!」作戦ですね。
毎日一話ずつ連載してゆけば、君の作品が読まれるチャンスが毎日発生します。
攻撃の手数は大いに越した事はないのです!
僕が知る賢い作家さんは、一話を千字から二千字ぐらい短くして、一日に数回連載する。という方法を選択しています。僕は筆が遅いのでこのやり方は向かないのですが……構成力に自身のある人は、こういったやり方もアリだと思います。
確実に、読まれる確率は上がると思われます。
ただし! あまりにも話数が増えすぎると、読者が二の足を踏んでしまう事もあります。
「うお。200話超えてるのかよ。ゴクリ。開くのにだいぶ覚悟がいるな……」
みたいな感じで。なので、話数が増えすぎる前に完結するのも一つの手です。
⭐️
アドバイスその三
「作品には空行を入れよう」
はい。これも、多くのカクヨム作家にとっては常識ですね。
どういう事か実例を上げます。
↓ 以下、例
前回に引き続き、今回もぶっ飛んだお話です。
では、早速続きをお話ししましょう。
父は宇宙船に連れ込まれました。すると、これまで通じなかった会話が通じるようになりました。
「勇者よ!」
それが宇宙人の第一声でした。
なんでも、宇宙人によると、これまで遭遇した人間は大抵、ビビッて逃げ出すか、とち狂っていきなり攻撃して来るかの二択だったそうです。
父のように穏やかに冷静にコンタクトを求めた者はいなかったそうです。子供でありながら宇宙人を恐れなかった父を、宇宙人たちは勇者だと湛えたのです。
ですがですが……その宇宙人たちから聞かされた話は、穏やかではありませんでした。
「人間は自分達が作った。トカゲと、猿に似た生物を掛け合わせて作った。だが、失敗作だった」
父はその話に度肝を抜かれました。
じゃあ、失敗作を滅ぼすつもりなのかと、父は訊ねました。
「そんな事をしなくても、もうすぐ勝手に自滅する。人類は自ら滅亡する」
宇宙人はそう言ったそうです。
そして、父はある映像を見せられました。現代の感覚で言うなら、バーチャルリアリティーによるシミュレーション映像と言ったところでしょうか?
それは、火の玉のように、真っ赤に燃えている天体でした。
「これは太陽ですか?」
父は尋ねました。
↑ これは小濱のエッセイからの抜粋です。この載せ方は悪い例です。
ん? 何処が駄目なのかって? スマホで見てみて下さい。文字のぎっちりしてて読みにくくないですか?
で、これがカクヨムにおける一般的な掲載方式です。 ↓ 例
前回に引き続き、今回もぶっ飛んだお話です。
では、早速続きをお話ししましょう。
父は宇宙船に連れ込まれました。すると、これまで通じなかった会話が通じるようになりました。
「勇者よ!」
それが宇宙人の第一声でした。
なんでも、宇宙人によると、これまで遭遇した人間は大抵ビビッて逃げ出すか、とち狂っていきなり攻撃して来るかの二択だったそうです。
父のように穏やかに冷静にコンタクトを求めた者はいなかったそうです。子供でありながら宇宙人を恐れなかった父を、宇宙人たちは勇者だと湛えたのです。
ですがですが……その宇宙人たちから聞かされた話は、穏やかではありませんでした。
「人間は自分達が作った。トカゲと、猿に似た生物を掛け合わせて作った。だが、失敗作だった」
父はその話に度肝を抜かれました。
じゃあ、失敗作を滅ぼすつもりなのかと、父は訊ねました。
「そんな事をしなくても、もうすぐ勝手に自滅する。人類は自ら滅亡する」
宇宙人はそう言ったそうです。
そして、父はある映像を見せられました。現代の感覚で言うなら、バーチャルリアリティーによるシミュレーション映像と言ったところでしょうか?
それは、火の玉のように、真っ赤に燃えている天体でした。
「これは太陽ですか?」
父は尋ねました。
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なんか読みやすくないですか?
空行を入れるだけで、なんだかすらすら読めてしまうのです。
空行に違和感がある場合は、台詞と地の文の間に空行を入れるだけでも構いません。
だいぶ読みやすさが変わると思われます。
そう。カクヨムを訪れる読者は必ずしもパソコンユーザーではない。と、いう事です。作品を書かずに読むだけの人も多いのです。こういった人たちを、カクヨムでは「読み専」さん。と、いいます。
読専さんは君の大切な読者です。君を援護してくれる貴重な存在です。そんな読専さんに配慮した、優しい掲載方式をとるのは当然だと思います。
作家の配慮や思いやりは読者に伝わります。まずは小さな配慮から初めてみましょう。
既にギッチギチの文章で作品を上げてしまった人も、作品を消す必要はありません。
カクヨムには編集機能があるからです。
ギッチギチの文章を上げている人は、編集で作品に手を入れてみましょう。
そうすれば、一話で読むのをやめていた読者も、二話目、三話目と読んでくれるようになるかも? しれません。
「それでも尚、作家的な拘りがあって空行に抵抗を覚える!」
そんな人には裏技を教えます。
作品のタグに「縦読み推奨」と、記載してください。
実は、カクヨムには縦読み機能が備わっています。それを活用してる読者は多くはありませんが……作家の都合で縦読み文体に拘るなら、読者に一言の配慮ぐらいはしてあげるべきかと思います。
⭐️
アドバイスその四
「タイトルは分かりやすく!」そして、
「キャッチフレーズは必ず書こう!」
これも、カクヨム作家の共通認識といって良いでしょう。
まず、トップ画面から色々な作品のタイトルを眺めてみてください。
なんか……やたら長いタイトルの小説が多くないですか?
理由は簡単です。読んでもらう為です。
読者が作品を選ぶ時、読むか読まないかを判断する材料は三つです。
タイトル。
キャッチフレーズ。
あらすじです。
残念ながら、あらすじはあまり読まれません。
「あらすじを書いたから、タイトルやキャッチフレーズには力を入れなくても構わないだろ?」
なんて甘えはカクヨムでは通用しません。恐ろしい程に通用しないのです。
だから、皆必死に、タイトルやキャッチフレーズで作品の魅力を伝えるのです。内容がどんなに面白くても、まずは頁を開いて貰えなければどうしようも無いですから。
とはいえ、滅茶苦茶長いタイトルを付けろって事ではありません。
作品のコンセプトを言い表していて、内容を想像しやすいタイトルであれば、短くても構いません。要は、作品の魅力が伝われば良いのです。
「作家性の問題で、どうしてもこのタイトルだけは曲げられんのじゃあああ!」
そんな人もいますよね。気持ちは僕も分かります。僕も、作家性と仕様上の優劣がぶつかる場合は作家性を選ぶタイプです。
では、そんな人はどうすれば?
そう。タイトルを変えたくなければキャッチフレーズで勝負すれば良いのです。
キャッチフレーズはあらすじではありません。どんな作品なのかを端的に説明する文章です。
例えば……
「子猫と剣士が行く! 異世界お色気バトルロイヤル」とか、
「女子=恋愛? ハア? 二十六歳女子は剣道だろう!」とか、
「これは変態の話ではない。すぐパンツを下ろす人の話だ!」とか……。
内容を想像しやすくて、引きにもなっている。そんな文句であれば成功していると言えるでしょう。公序良俗に反してさえいなければ、ルールはありません。思う存分君のアイデアをフル活用してください。
これに関しては、人気作家のキャッチフレーズを参考にする事もお勧めします。
以上が、最低限のアドバイスです。覚えておいてまず損はないでしょう。
これで僕が言うべき事はほぼ終わりなので、読み疲れた人はここで頁を閉じても構いません。
ただ、言い足りない事もあるので……もしかしたら、いつか続きを書くかも? 知れません★
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