180皿目 アジの味噌煮
魚をさばくのを練習しようと思った時の話。
手ごろな魚を求めていたところ、ちょうどスーパーに丸ままのアジが売っていたので買ってみた。処理しやすいようまな板の上にチラシを広げ、ひいひい言いながらなんとか3枚おろしの出来損ないみたいなものを作った。ぼろぼろで見るも無残だが、なんとか身はある。身があるなら調理せねばならない。
最初は醤油味で煮たのだが、身がさっぱりしているのでもっと濃い味をつけたほうがいいかもしれないと思い2回目は味噌味にした。サバの味噌煮より甘さ控えめにして、あんなには煮詰めないでさっと煮るだけ。出来上がったら煮汁をかけていただく。ほくほくの身に味噌だれが絡まっていつまでも食べていたい味わいだ。が、アジ本来のサイズと自分の包丁遣いのへたくそさが合わさってすぐなくなってしまう。悲しいことだ。悲しいのでその日のうちにもう一度、アジを買いにスーパーまで走って同じものを作った。裁くのは相変わらず大変だったが、幸せだった。
付け加えておくと最初に作った醤油味もそれはそれでおいしかった。さっぱりしていて、おかずとかあてとかそういうものとはまた違う一品料理感が(見た目が良ければもっと)あった。
ちなみに魚をさばく腕は、練習をさぼりがちなのであまり上達していない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます