43皿目 ジャスミン茶

 別にコンビニのジャスミン茶でよい。あれがすき。


 味の濃い料理など食べた後に少しずつ口中に含むと何やらとても優雅なことをしている気分にさせてくれる。香りのよいお茶全般好きだが知っている範囲内ではジャスミン茶がきっと一番好き。どのくらい好きかというと、1日に摂る水分、全部ジャスミン茶にしたいくらいには好き。

 昔読んだ小説で、主人公が友人宅にお呼ばれし、無造作に出てくるジャスミン茶がとんでもなくおいしいのでこれも無造作にがぶがぶ飲んでいたところ「3000円のジャスミン茶なんだから、もっと遠慮して飲んでよ」とたしなめられるシーンをよく覚えている。3000円のジャスミン茶! 1包装3000円ということなのだろうか。それとも茶葉100グラムが3000円ということなのだろうか。恐ろしい……自分としてはお茶のコンセプトなどにもよるが、100グラム1000円を超えてくると「こいつ……ずいぶんだな……」と思い始めるので想像もつかない。

 でもいつかしてみたい、そんな贅沢。3000円のジャスミン茶を無造作に呑みながら、創作活動。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る