18皿目 梅干し
最近のはちみつ梅の隆盛にしょっぱい思いをしている。
スーパーの梅干し売り場に行っても、半分くらいははちみつ梅なんじゃないかという印象を最近受ける。実をいうと「おいしいはちみつ梅」に出会った経験が極端に乏しい。何度か買ったことがあるが、一様に口に合わないのだ。あまり高い梅を買わないからいけないのかもしれないが、いかにも後から甘味料で甘さを足しましたというか、なんかべっとりした味がして嫌なのだ。
そうやってはちみつ梅の敗北体験を積み重ねた結果、すっかり買わなくなった。食べるのはもっぱらしそ漬けである。梅干しの味にうるさい、というほどではないと思うがお値段と味のバランスを考えた結果、スーパーで398円(税抜)、10粒くらい入ったものに落ち着いた。わりとどの地域のスーパーでも扱っている品らしく、お世話になっている。
梅干しの一番おいしい食べ方と言ったら、やはり炊き立ての白飯にあわせるのに限る。異論は認める。この時のご飯は絶対に白飯がいい。麦ご飯とか雑穀ご飯はちょっと主張があるので、おかずを選ぶ気がする。梅干しが合わないわけではないが、やっぱり白飯を推したい。
ほかには種を取り出し刻んで、薄切り肉に巻いて焼いて食べたい。大葉も一緒に巻くと一層素敵なものが仕上がる。ご飯も進むし、酒のつまみにもいい。少々の塩と梅干しの味だけで十分だが、お好みでたれやソースを使ってもいいと思う。
なお梅干しの処理をするのが面倒なので、もっぱらチューブの梅を使って作っている。あれはあれで大変クオリティが高い。本物にはさすがに劣るがお茶碗の端にちょっと絞ってそいつでご飯が食べられそうなくらいにはうまい。
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