第5話
そして、私はあの友達にまた会うことが出来たのだ。私に会えて喜んで貰えることが何よりも嬉しく、ますます何でも頑張れた。
人が怖いと感じていた昔の自分は、もう、人が大好きになっていた。世界はこんなにも輝いていたのだと、やっと気が付いたのだ。
そういえば、引きこもりになるまでの自分は頑張りすぎていた。それに気が付くことも出来ないまま突っ走っていた。水分補給をしないまま、真夏の一カ月走り抜けてしまうくらい休憩を怠り無理をしていた。
だから、お休みが必要だったのだ。心のお医者さんが言ったあの言葉の意味はそういうことだろう。走りすぎて心が疲れていただけなのだ。外の世界のキラキラを見ることの出来ない時期が少し訪れてしまっただけだった。
休息のない人生なんかない。私は今、そう思う。人生のどこで休もうが関係ない。休める時は休んだっていいじゃないか。
そう思えるようになった私は、その後夢が見つかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます