ができるまで・サラリーマン・東京ドーム8個分
「だいたい東京ドーム8個分ってところなのか。こんな広い街を地下につくるなんてさすが世界でも一番有名なテーマパークだな。しかし、でっかいなぁ」
きぐるみたちに見送られながら建物を出てしばらく歩いていて、あまりの広さに外に出られる気配がなく、色々質問をしていたらこのざまだ。
「なんだよ。なにがそんなにおかしいんだ」
氷姫の涙は嬉し涙だった。佑に再会したことを素直に喜んでいたらしい。そのままその雰囲気を味わってもいたかったが、きぐるみ集団に囲まれたままでは気まずかったし。早いところ
「えっと。ナイショです」
「そんな野暮なこと聞くなんて、彼女ができるまで随分と時間を要しそうね」
「デリカシーなさすぎ。そこは触れないでひとり納得しおくところでしょう」
なぜだか
「ここにいる人たちは全員サラリーマンみたいなもんなんだよな。管理しているやつらがひどい目に合ったっていうのに。平和なもんだな」
「まだ知らないんだろ。情報が上に行ってから対応が決まるまで多少の時間があるはず。その間に出たほうが良さそうだな。流石にただで逃しちゃくれないだろうけど」
佑も
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