親善大使・はやい!やすい!・教祖様
「
意味があって名前を呼んだわけじゃない。不安で仕方なかっただけだ。一対一で対峙するには体格差が大きすぎる。
「大丈夫。ひとりでもなんとかなるよ。それより永遠おにいちゃんを守ってあげて」
力強い隆司くんの言葉に思わず深く頷く。ペガサスとは別の方向から永遠さんや
「ドラゴンの子よ。親善大使としてここに招待してやった割には随分な恩返しなんだな」
ライオンさんが急に耳を疑うようなことを言い始める。隆司くんは最初からここにいたというのか。でも、最初にここで依頼された時にそんなこと教えてなんてくれなかった。
「恩を仇で返しているつもりはないよ。そもそも、ここに勝手に連れてきて出してくれなかったのはそっちじゃないか。それに親善大使って言うより教祖様みたいに仕立て上げようとして、いい迷惑だよ」
どれも初耳の話だ。じゃあ、
「ひどい言い草だ。この街の治安を維持するためにせっかく呼び込んだというのに。協力もしてくれなかれば、こうやって反旗まで翻す。はやい!やすい!なんて言うのはやっぱりろくな買い物じゃないのかもしれないね」
「ひとを買い物扱いしないでほしいね。そういうところが気に入らないから協力したくなかったんだ」
ペガサスはその会話を聞いているのにイライラしてきたのか動き出して隆司くんに殴りかかる。その拳を隆司くんはライオンさんに向かったまま受け止めた。
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