いちおくまんえん・生・0点
「分岐。まあスピンオフ、二次創作、多種多様な物語の派生だろう。それだけ物語が長いのかもしれない。いろいろな理由があるだろうけれど、森が深いのは間違いない」
そう考えてみるとここにいる全員の物語を
「佑おにいちゃんはいちおくまんえんってこと?」
ドラゴンでなくなった
「まあ、そうかもしれない。それだけの価値があるといえばある。未知数だといえばそうでもある。でもそれは誰だってそうだろう」
なぜだかライオンには伝わったのか曖昧ながらも応えている。
「その答えは0点だね」
でも隆司くんの返答は厳しいものだった。せっかく相手をしてくれているのだからもっと甘くてもいいのにと思ってしまった。
「だって、佑おにいちゃんの物語はひとつしかないんだから」
そう力強く言い放った言葉には幼さはなかった。
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