どういたしまして・物語・ブルドーザー
「おいっ。
普通の人には見えていなかった物語が人に入っていたのだ。それがどういう理由であれ良くないことなのはわかる。永遠さんが焦るのも無理はない。
「わからないです。そのあたりの人に取り憑いたのは間違いないのですが。急なことで見失いました」
「くっ。どうなるかわからないがとりあえず追うぞ」
「追うってどうやって、誰に憑いたのか判断するんですか!?」
「わからん!勘で!」
そう叫ぶ永遠さんにあきれながらも、納得するしかない。それだけ余裕がないのだ。
「さすが永遠さんですね。的確な指示です!」
「どういたしまして。でも全部取り憑かれた人を見つけてからだ!」
それはそうだ。一刻も早く探し当てなくてはならない。人混みを避けながらそれらしい人を探していく。何人かの人にぶつかってしまって睨まれたし、舌打ちもされた。軽く誤って先へと急ぐ。しかし、勘と言われてもその勘は一切働きはしない。それはそうだ。なんの経験もないことに勘は働いてくれない。
ショベルカー、ブルドーザーなど、働く車が並べられたアトラクション区間にたどり着いた。子どもの姿が多くて大人が少なく。氷姫の身長からでもよく見渡せるようになった。その中で明らかに様子がおかしな子どもをひとり見つけた。
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