安全第一・シンガーソングライター・美人すぎる
魔法は安全第一。そう言っていたのはだれだったか。少しでも扱いを間違えると自分にですらダメージが入りかねない。それくらいコントロールが難しい魔法がいくつかあるのだ。
魔女と呼ばれる所以はその魔法のコントロールが恐ろしく精密と言ったところか。それが天性のものなのか、絶え間ない修練の成す技なのかはわからないけれど、
言い訳ではない。事実だ。そしてそれも理解しているから難しい魔法は使わない。簡単な魔法を連発するだけだ。
「ははっ。その調子でいつまでもつかしら」
余裕綽々の魔女に焦りばかりが募っていく。それこそシンガーソングライターが歌う降り積もる雪のようにだ。
「もつさ。いくらでも。持久戦なら俺に分がある」
「ハッタリを!」
激しい魔法の連打が飛んでくる。それも全部佑が放つものよりすべてランクが上だ。
「魔女と魔法比べなんてしても勝てないけど!それならそれなりの戦い方がある!」
なにも相手の土俵で戦う必要なんてないのだ。自分の得意分野に引き込めばいい。
魔法を捨てて騎士に転職する。同時に生まれた大きい盾ですべてを受け流す。
「なっ。やっぱ特別なのね」
魔女は驚いていながらもなにかに納得したようにみえた。
「美人すぎる魔女としての実力。見せてあげるわ」
魔女はそう叫んだ。
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