電池で動くおもちゃ・仕込み・どんぶり
「なにも着込んじゃいない。電池で動くおもちゃみたいな感触してやがる。もしかしたら身体そのものが金属に変化してるのかも知れない」
「服を金属にしてるのかも知れない!そこを狙え」
男に気づいたことがバレたとしても構わない。それよりも気づいたことを知ってもらっておいたほうが動きが読みやすくなる。
「簡単に言うけどさ。こいつ全身覆ってるぜ。どこに素肌が見えるっていうのだよ」
自分の能力を十二分にわかっているのだろう。仕込みは十分。全身は布に覆われていて動きやすいようにぴっちりしているし薄い生地ではあるのだが、金属になっているのなら関係ないというこだろう。それは顔も覆っていてマスクのようになっている。
流石に目の部分は空いているけれどそこを狙うのは難しそうだ。
「いくらどんぶり勘定したところで無理だぞ。この無敵の鎧を打ち破ったものはいない」
男はこれみよがしに棒を振り回して暴れている。体格差で負けており、受け止めるとただでは済みそうにない。だから、壊されていく黄昏書店を見ていることしかできない。それがくやしくてたまらない。
「こう足場が悪きゃ、思うように動けないぜ」
素早さが得意な分野である永遠にっとは戦いにくい場所になっている。それは
ここで食い止めながら対策を練るしかないのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます