養殖・ゆとり・先祖代々
「あんたゆとり世代?私のこと知らないなんておかしくない?」
どこからその自信が来るのかわからないのだけれど、それだけ言うならよっぽどの有名人なのだろう。しかし、この世界に定着していこうそういうことに関心が持てないでいた。元々の設定上の記憶は残っているのだけれど、それはこの世界の事実と異なっていることが多いと言うか、細かいところが決まっておらずふわふわとした感覚なのだ。
「そのへんの養殖アイドルと一緒にしないでよね。私は天然なんだから」
アイドルに養殖とか天然とかあるんだろうか。まあ本人が言うからにはあるのだろうけれど、だからといってありがたみは感じない。例えそれがどんな姿だったとしてもだ。
「まあ、わかりました。それで手を打ちましょう。半分くらい自分のためなんでそれでいいです。僕は
「私は
彼女は不満そうにしながらも名乗ってくれた。名前で検索すれば色々なことが分かるのだろうけれどやめておく。余計な情報に踊らされたくないし、語り部としての彼女のことはなにひとつとしてわからないだろうか。
しかし先祖代々アイドルってなにか違って世界が広がっているのだろうか。まったく飲み込めない。あまり深く考えてもしかたがないので気にしないことにして本題に入る。
「で、何をすればいいんです。七日間戦争って」
結局はそれだ
「夏希のね。語り部としてのレベルを上げてほしいんだよ」
突然話し始めた、召喚されたアイドルはなんだか落ち着いた様子で話し始めたのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます