彼女の論争過去デート1
そしてデート(仮)当日…
幼馴染が呆けた顔で欠伸をしながら遊園地のゲートで改札を済ませる。
「わーー、たのしみー」
「そうか、それじゃ俺はベンチで寝てようかな」
「もー、そんなスカしてないで一緒にまわろっ♪」
そう言うと私は彼の手を引き広大な遊園地を一日かけて回る。
何だかんだでこいつも楽しんでくれているようでよかった。
「ねえねえ、次あれ行こうよ、ほらお化け屋敷!」
「ん?ったくしょうがねえなー」
口では悪態をついているようだが乗り気なようだ。
暗闇の中を二人で歩いているといきなり何かが飛び出してきた。
「きゃあ…!!!」
と思わず声を出し幼馴染にしがみ付く。
『もみ…』
(??)
胸のあたりに何か違和感があったように思えた。
(…気のせいかな?)
気のせいとおもい先へと進むと間髪を入れない二段構えに驚かせれ、これにはさすがに驚いたのか隣にいる幼馴染も吃驚の声を漏らした。
『もみ…』
(??まただ…?)
今度は尻に不気味な感覚があった。
隣を見てみると鼻下長面を携えた幼馴染がいた…
(暗闇に乗じて痴漢をしていやがったなコイツ…!)
今すぐにでも「この人痴漢です!」と叫んでやりたかったが今はまだ我慢してやろう…
そしてお化け屋敷から出ると私はこのクソを問い詰めた。
「あなた…痴漢ですよね?」
「…な、何のことだ?」
「本当に信じらんない!見境ないの!?」
「…すまない、でもあんな暗闇で密着されたら反応しないほうが失礼というか…」
「…もういいです…ノド乾いたんでなんか買って来てください…」
「うーん今までの中で敬語は一番堪えるなー」
「あ゛…!?」
「はい、すいませんただ今行かせてもらいます」
そう言うと駆け足で行ったようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます