63日目
その日生き物は、朝から庭を掃除していた。犬が駆け回って居たため踏み荒らされた畑を直している。
瞳を閉じると、犬が元気に庭を駆け回っている。それだけで心がほっと温かくなるのを感じた。
ゆっくり腰を落として犬のお墓を掃除していると背中に何かが乗ったのを感じて振り返る。
「にゃぁ」
「ぎゃう!」
猫とドラゴンの親子だ。
猫は一目見て生き物に元気がないことに気づいたのか、その頬を小さな舌で舐め始めた。
グルーミングは信頼の証だ。
ドラゴンも真似して生き物の手をあぐあぐ甘噛みする。
ありがとう、と思いながら、生き物はそっと目を閉じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます