第19話 末路

 ヘルカンの街に戻って来たエマたちは冒険者ギルドで諸々の手続きを終えるとその場で解散になった。エマは足早にギルドから出て行く。


 エマはあまり人通りのない通路で道具屋を探していた。自分のポケットに入ったままのマジックアイテムを早く処分したかったのだ。しかし来たばかりのヘルカンの街のことなど把握できているわけもなく、なかなか目的の店は見当たらない。焦りとイライラが溜まっていく。


(そういえば、今回の依頼の成功ってどうやって確認するんだろ。報酬は依頼が終わった頃に協力者が渡すって言ってたけど……)


 エマの頭ではその方法を思い浮かべることはできなかった。そんなことを考えながら歩いているとまた行き止まりに当たってしまう。適当に歩いてきたために、もう自分が街のどの辺にいるかわからなくなっていた。


「はぁー、なんでこんなに入り組んでるのよ。こっちの方がよっぽどダンジョンらしいわ……」


 ついそんな独り言が漏れる。慣れないダンジョン探索から帰ってきてからずっと歩き通しだ。疲れが溜まってきていた。


 溜息をついて通路を戻ろうと振り返った時、そんなエマに声を掛ける者が現れた。


「よーう嬢ちゃん。こんなところで会うなんて奇遇だな。道に迷ったのか?」


 エマはバッと顔を上げた。その軽薄そうな声には聞き覚えがあった。案の定、エマの視線の先にはへらへらと笑みを浮かべている中堅冒険者の姿があった。エマは咄嗟に身構える。


「ど、どうしてあなたがここにいるんですか?」


「おいおい嬢ちゃん、そりゃこっちのセリフだって。こんな人通りの無い場所ウロウロしてたら悪い人に襲われちゃうぜ? ハハハ」


 一頻り笑った後、不意に中堅冒険者の雰囲気が変わった。


「で? ネコババしたマジックアイテムを売れそうな店は見つかったかよ? まあこんなとこに店なんかねえけどな。ハハハ」


「ッ!? ど、何のことですか?」


「どうしてそれをってか? 嬢ちゃんよお、普通に考えてみろよ。今回の件は少なくねえ金が動いてんだ。それを素人に任せっきりにするわけねえだろ? 監視役がいるに決まってんだろーが。そして素人っつーのは誘惑に滅法よええ。手頃なサイズの金目のもんが目の前にあれば魔が差すってもんだ。そうだろ?」


 エマは歯噛みする。相手の言葉で大体の事情は把握した。おかしいとは思っていたのだ。引率役の冒険者はギルドから高い評価を得ている者が選ばれると聞いていたが、目の前の冒険者は終始どこか不真面目だった。冒険者ギルドに不利な行為をすることが特に禁じられている今の時期に、協力者として乗ってくるものがこういう人間しかいなかったのだろう。


(そしてカマを掛けられて反応してしまった……と)


 エマは現在の状況を整理する。そして下手に言い訳すべきでないと判断した。


「……お察しの通り、指輪を一つ盗ってしまいました。すいませんでした」


「おっ、素直じゃねーの。いいねいいねー、素直な子は好きだよ俺は」


「……あの、こんな時に聞くのもなんですが、報酬はどうなりますか?」


「ハハハ、ネコババしといて報酬の話たぁ、随分図太い神経してるじゃないの。まあいいや、報酬ね! こんなところじゃなんだからさ、場所移そうか。ね?」


 中堅冒険者はそう言って、腕を広げながら親し気にエマに近付く。エマは咄嗟に後ずさった。


「……先に行ってください。後からついて行きますから」


「いやいや、まずそのローブの回収だけでもしないとね? それいくらするかわかる? 他人の物を盗んじゃうような奴に持たせたままにしておけないのは理解できるよな?」


 エマは言い返せない。確かにこのローブはマジックバッグ付きの特別製だ。エマでは手が出せないような値段がするというのは想像に難くないし、相手の言い分も理解できる。そして気付けばエマが逡巡してる間に中堅冒険者の接近を許してしまった。


 中堅冒険者は下卑た笑みを浮かべながらローブを掴むと乱暴に脱がしにかかった。そして奪い取ったローブを雑に地面に投げ捨てるとエマに抱き着き胸を鷲掴みにする。


「ッ!? いやッ!! なにして……ッ!」


「お! やっぱ結構でけえな! へへ、ずっと待ってたんだぜぇ? この時が来るのをよぉ。報酬だぁ? そんなもんあるわけねーだろバカ女が!」


「なッ!?」


「どこの世界に用済みになったアホに高い金払う奴がいんだよ! お前はダンジョンにマジックアイテムを置いてきた時点でもう終わってんの! わかったか? わかったらさっさと抱かせろや! 俺の報酬にはお前も含まれてんだからよお!」


「下衆が……ッ! 誰か!! 誰か助けてッ!!」


「無駄なんだよ! ここら一帯は音が漏れねえようにしてある! たっぷりしっぽり楽しもうや!! ハッハッハ!」


 中堅冒険者の手がエマの服の中に入ってくる。エマは無意識のうちにズボンのポケットに手を伸ばしていた。エマは夢中になって何かを掴むと、それを犯罪者と化した中堅冒険者の顔に向けた。


「やめてッ!!」


 エマの想いに呼応するように、エマが取り出したマジックアイテム――指輪に付いていた赤い小さな石が光り出した。その赤い石から拳サイズの火球が生み出されると、ゼロ距離で中堅冒険者の顔を焼いた。


「ぎゃあああああああああ!!」


 エマはこの隙を逃さんと中堅冒険者を振り払い走り出した。しかし相手は腐っても何年も戦いの中に身を投じてきた冒険者だ。できた隙は一瞬だった。


「このクソアマあああああああああああああッ!!!!」


 激昂した中堅冒険者は即座に剣を抜く。逃げるエマに数歩で追いつくと、躊躇なく後ろから剣で突き刺した。


 怒りが収まらない中堅冒険者は何度も剣を振るう。その時にはもうエマは息絶えていた。


「フー、フー、クソが。クソ! 俺様の顔が……!」


 中堅冒険者は腰の辺りに手を伸ばすと青色の液体が入った細い瓶を取り出した。蓋を開け、一気にその液体を飲み干すと、中堅冒険者の顔がみるみるうちに治っていった。


「ちっ。こんなとこでポーション使う羽目になるとはな。大したマジックアイテムは入ってないんじゃなかったのかよッ。女も楽しめなかったし散々だぜ!」


 凄惨な死体が残る場に中堅冒険者の不満の言葉が響いていく。ハァ、と溜息を一つ吐くと、後片付けのために動き出した。死体はローブのマジックバッグに入れることができる。後は<クリーン>で血痕を消せば元通りだ。中堅冒険者は頭をガジガジ掻きながらローブを拾いに行った。


「おやおや、折角格好良いお顔になったのに元に戻してしまったのですか? 勿体ない」


「ッ!」


 中堅冒険者は突然声を掛けられ勢い良く振り返る。その動きは冒険者として培ってきたものとして相応しいものだった。


(……誰だ? 全く気配を感じなかったぞ。一般人じゃねえな)


 中堅冒険者はまじまじと声を掛けてきた男を観察する。男は執事服に身を包んでいた。既に若いとは言えない年齢に差し掛かっているようだが、その立ち姿には衰えのようなものは感じられない。汚れ一つない白い手袋がやけに目についた。


 まだ死体が転がり、血の匂いが漂う場所で、殺人犯を前にして平然としている執事。普通ではないことは明らかだ。


 敵か味方か。中堅冒険者は質問を投げかける。


「よお、覗き見とはいい趣味してんじゃねえか。だが、期待したもんが見れなくて残念だったな」


 中堅冒険者は明るめに声を掛ける。始めから敵か味方かなんて馬鹿正直に聞いたりはしない。まずは様子見のつもりだったが、そんなことをする必要はなかったようだ。


「お気になさらず。猿同士の交尾になど興味ありませんから。むしろ、犯罪者を消す手間が一つ減って助かりましたよ」


 執事の言葉に剣を抜く中堅冒険者。未だ血が付いている剣が怪しく光る。


「向こう側で執事ってこたぁ、ヘルカン家のもんか。酔狂だな、ヘルカン家は執事に戦士の真似事でもさせてんのか? 丸腰で俺をどうにかできるとでも?」


 中堅冒険者は言いながら油断はしていない。目の前の執事は自分に気配を感じさせずに接近してきたし、マジックアイテムを使ってくる可能性もある。何より、相対してみて感じる静かな迫力は、確かな実力者だと判断するには十分だった。


「ええ。どうにでもできますね。そうでもなければ、のこのことこの場に出てきてはいないと思うのですが。……ふむ、相手に与するのはこの程度の者たちですか。冒険者ギルドの警告には一定の効果があったようですね。安心しましたよ」


 明らかに下に見ている執事の発言が癪に障る。だが相手を馬鹿にしたいのは中堅冒険者の方だった。中堅冒険者はどちらが有利な状況なのかをわからせるために言い返す。


「ククク、馬鹿が。何が安心しましたよ、だ。無能な飼い主に飼われてる能無しがよ! わかってんのか? まんまとダンジョンにマジックアイテム持ち込まれてんだよ! 必死になって考えて検査してその程度の癖によお! 不味いんだろ? 聞いてるんだぜ? これでヘルカン家の立場が悪くなるってことを! ほら、もっと焦れよ。何か言ってみろやカスがッ!」


 勝者の側であることを疑いもしない中堅冒険者は執事を嘲り、その顔は醜く歪む。対して執事は涼しい顔のままだ。むしろ、我慢しきれずに鼻で笑ってしまう。


 期待した反応ではなかったどころか、逆に笑われたことで中堅冒険者は頭に血が上る。真っ赤になった顔で怒鳴り散らす。


「何笑ってんだテメーこらオイ!! 何が可笑しいんだよあぁ!?」


「フフ、これは失礼。しかし貴方も悪いのですよ? あまりにもご自身のことを馬鹿だとアピールしてくるのですから。私は優秀な執事ですので自分の表情をコントロールするのは得意なのですが、思わず笑ってしまったほどです。どうやら貴方は冒険者よりも大道芸人などの方が向いているようだ」


 中堅冒険者は切り掛かる。遂に我慢の限界を超えてしまった。鍛え上げた脚力で一気に剣の間合いに入ると唸りを上げて剣を振り下ろす。殺すつもりで振った剣だったが、戦う気がないのか回避に専念した執事に躱されてしまう。


「フフ、短気なお方だ。まだ私の話は終わっていないというのに」


「……」


「怒り心頭といった感じですか? いえね、面白い話をして頂いたので、こちらからも面白い話でも、と思ったのですが。興味はありませんか?」


 執事の言葉に辛うじて残っていた冷静な部分が反応した。どうせなら有益な情報の一つでも得ていた方が依頼人からの評価も高くなる。冒険者として生きてきた身として、そういうものには敏感になっていた。自分も危ない橋を渡っていることには変わりない。今も無残に転がっている死体のようにならないように選択していかなければならない。


 中堅冒険者は剣を構えたまま執事に答えた。


「……聞いてやるよ」


「フフ、ありがとうございます。自分でハードルを上げてしまった以上、精一杯楽しんで頂けるよう努力いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします」


 執事が大仰に畏まった動きをする。そこに相手を敬うような気持ちは込められておらず、逆に小馬鹿にされている気さえするが中堅冒険者は反応しない。執事は構わず語り出す。


「さて、まずは感謝を。わざわざ大金とその命を懸けて、あのダンジョンにマジックアイテムを吸収させてくれたこと。主に代わりお礼申し上げます」


「……何だと?」


「わかりやすく申し上げれば、全てはヘクター様の想定通り、掌の上だったということでございます」


「……ハッ、何を言うかと思えば。負け惜しみか? ん?」


「貴方では理解できないのも無理はありません。そもそも貴方の依頼人ですらヘクター様の狙いには気付いていないでしょうから。同情しますよ。無能な依頼人に仕事を頼まれてホイホイと話に乗ってしまった能の無い貴方にね」


「ッ! テメェ……!」


 自分の言葉を使われて言い返されたことに歯軋りする中堅冒険者。執事はそれを無視して説明を続ける。


「そもそも此度の一件。ヘクター様側からしてみれば何が不味いのかわかりますか? まあ貴方はただの末端、使い捨ての道具に過ぎないでしょうから詳しい話は聞かされていないかもしれませんがね。何も無いんですよ、不味いことなんか。都合が良いとすら言える。ギルド長であるガトー様には最悪の想定を話されたために、色々と対策準備をする必要上、少し大げさにはなってしまいましたがね」


「ハッタリだ。ふざけやがってッ。できたばかりのダンジョンの情報が貴重なのは冒険者やってる奴なら誰だって知ってる! それを滅茶苦茶にされて問題が無いはずねえだろうが! これが王様にバレればヘルカン家は責任を取らされる! そうなんだろ!?」


 中堅冒険者が吠えるように声を上げる。剣を握るその手は知らず知らずのうちに汗ばんできていた。


「そうですね。ダンジョンの情報は貴重です。そしてこの度のマジックアイテムの大量吸収によって、ダンジョン本来の成長の仕方を知ることは最早できないでしょう。それでも、やはり問題は無い。陛下に知られる? 誰が、何を根拠に報告するのですか? ゴブリンがダンジョンから溢れるかもしれない? 過去の文献から推測するに、そのローブに付いているマジックバッグではおそらく量が足りませんし、事前にわかっていれば対策が取れます。それでも何か問題が起きるかもしれない? そういう時はですね、責任を逃れるための良い方法があるのですよ」


 まるで教師が生徒に教えるかのように理由を列挙していく執事は軽く笑みを浮かべながら余裕の表情のままだ。反対に中堅冒険者の顔には汗がつたっていた。敵である自分に情報をさらけ出しているのは何故なのか。無意識の内に最悪の予想が頭をよぎってはそれをかき消していた。


「責任を他の誰かに擦り付ければよいのです。今回の場合は事を引き起こした犯人ですね。ヘルカン家の管理責任も問われるでしょうが、のらりくらりと言葉巧みに回避するのは貴族様の得意とするところ。それがヘクター様であるのならば、何の問題もありません。ヘクター様はあの御歳になるまで油断ならぬ貴族世界を生き抜いてきたお方です。力も、人脈も、経験も、どこぞの若造とは比べ物にならない。ほぼ始めから、勝負は決まっていたのです」


「ただの理想論だ! その犯人はどこにいる!? どうやって責任を取らせる! 口で言うだけなら簡単なんだよ! そんな上手くいくわけがねえ!!」


「既に算段はついておりますれば、貴方が心配することはありませんよ」


 ニッコリと笑顔を浮かべて優しく告げるその姿が、中堅冒険者には怖ろしいものに見えてくる。


「今回の件で冒険者ギルド内の裏切り者も特定できました。これからは芋づる式に引っ張っていくだけです。ああ、そうでした。ダンジョンにマジックアイテムを吸収させたことの利点がまだでしたね。何、単純な話です。紅蓮の洞がいつまで使えるかわからないからですよ。一応、潜在危険度を参考に今後二十年程度とされていますが、結局はダンジョン次第ですからね。それまでにあのダンジョンがある程度成長していてくれた方が助かるという話です。宝箱にも期待できるようになるかもしれませんし」


 肩をすくめて一呼吸する執事。この時間も終わりに近づいていた。


「使えるものは全て有効に使う。ダンジョンへの入場を許可し続けるのならば、マジックアイテムの持ち込みを防ぐのは難しい。それならば、それすらも利用しよう。それがヘクター様のお考えです。お互いの雇い主の器の大きさがよくわかりますね。さて、貴方のお顔も大分良い感じになってきたので、そろそろ終わりにしましょうか」


 執事が一歩踏み出す。中堅冒険者は一歩後ずさりする。いつの間にか執事の雰囲気がガラリと変わり異様な迫力を放っていた。


「私がどうしてこうもベラベラとおしゃべりしたのかわかりますか? それはですね、貴方に現状を理解させ、絶望させるためです。この街に住んでいながらこの街を裏切った犯罪者。ただ殺すのでは罪が軽すぎますからね。後悔を胸に抱きながら死になさい」


「お、俺を殺せば協力者の情報は手に入らなくなるぞ! それでもいいのか!?」


「言ったはずですよ。もう情報は手に入れております。貴方の利用価値は最早ありません。終わりです」


「クソがッ!!」


 これ以上の話し合いは無駄だと判断した中堅冒険者は腹をくくった。自分が助かる道は目の前の執事を殺す他にない。そして早急にこの街を出るのだ。中堅冒険者のスキルが発動する。


「<センスアップ>! <クイックネス>!」


 レンジャーという前衛も後衛もバランスよくこなす職についている中堅冒険者には、このような一対一の状況で有効に使えるスキルが少なかった。前衛としても純粋な戦士などには劣る能力しかない中堅冒険者は、感覚を向上させるスキルと素早さが上がるスキルを発動し執事に迫る。


 未だ無防備に歩き構えてすらいない執事に渾身の一撃を見舞う。


「馬鹿がッ! 死ね! <スラッシュ>!!」


 予想以上のスピードだったのだろう。散々でかい口を叩いておきながら、反応が間に合っていない間抜けに対して勝利を確信した時だった。


 執事の口が小さく何事かを呟くのを聞いた。そのまま<スラッシュ>を肩口に受けた執事は、しかして、傷一つどころか服すら切れていなかった。


 あまりに予想外の結果にさしもの中堅冒険者も思考が止まる。それは戦闘中には決して晒してはいけない大きな隙となった。


「ガッハ!?」


 至近距離から繰り出された執事の手刀は、中堅冒険者が纏っていたスケイルアーマーごと身体を貫く。そのまま振り払うように腕を引き抜くと、派手な音を立てて地面に倒れた中堅冒険者の身体から大量の血が流れ出した。


「あ、くぁ、が……」


「無様ですね。犯罪者には相応しい最期です。そのまま苦しみながら死になさい」


 中堅冒険者の返り血で汚れた服を<クリーン>で洗浄しながら無情に告げる。


「後は死体を処理してお仕事完了ですね。使えるものは全て使う。フフ、この死体もダンジョンに吸収させるよう手配しておきますか」


 事を終えた執事の顔は、相変わらず穏やかなままであった。

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