『茶番劇兼進捗報告』
「音黒と」
「一斗の」
「「進捗代弁コーナー!」」
ドンドンドン、パフパフパフ!
「音黒せんせー、今回で茶番劇も第三回目ですね」
「まさか、まだ続くとはな……」
「また、あいつ(原作者)のメンタルがブレイクしているらしくて」
「まーたかよ……」
呆れ顔で俺を見やる音黒せんせーだった。でも、別に俺のせいというわけじゃないと思うんですよね。俺たちに代弁させる原作者が悪いと思います。
でも、そろそろ原作者もストレスで死にそうだよなぁ。まあ、死んだらゾンビにして執筆させればいいか。
「ところで音黒せんせー、前回の終わりくらいに言ったこと覚えていますか?」
「間が空き過ぎて覚えてるわけねぇだろーが」
「まあ、それもそうですよね。んじゃ、下に書くので読んでください」
“
『次は初期発売予定日ファーストアニバーサリーでお会いしましょう』
『嫌過ぎるアニバーサリーだな』
“
「ああー、そんなこと言った気がしないでもないな。あのファンタジア文庫のやつだろ? ……え、まさか」
「はい! 今月で一周年、もとい一周忌です!」
「本当に一年経ちやがったのか……」
担当さんと打ち合わせをする度に後ろ倒しになっていった発売予定日も、既に一年が経過したようだ。
あいつ(原作者)が一昨年九月の打ち合わせメモを見返したら、「四月刊行予定」という文字があったらしい。まあ、いつの四月とは言ってなかったしな……
でも、あれだよ? 別に担当さんが悪いって話じゃなくて、色々あったんだよ。ホントにな……
「で、あいつのメンタルブレイクの原因はそれか?」
「いえ、それが違うみたいなんですよ。とりあえず、ファンタジア文庫のHP見てみてください」
「えーっと……、これか。ああ、王様のプロポーズの二巻、今月刊行なんだな」
「それも嬉しいですけど、そっちじゃなくて。『五月の発売タイトル』ってところです」
「! 嘘だろ!? こ、これは……ッ!?」
新作
デスゲームで救ってくれたから、私をあなたの好きにしていいよ
著者:進九郎 イラスト:PinkiO
「なんと、ついに発売です! やっとです!」
「ま、マジでか…… ん? でも、今日はエイプリルフールだったよな?」(投稿日4/1)
「ああ、そういうネタじゃないんで大丈夫です。あいつ(原作者)にとって、エイプリルフールは日常っていうか、むしろエブリデイフールなんで」
「まあ、それもそうか。さすがに、わざわざこんな惨めな嘘は吐かねぇよな」
というわけで、マジで発売です! やったー! やっと夢が叶ったよ!by進九郎
「5/20発売ということで、やっと刊行みたいですね。イラストはPinkiO先生です。既にキャラデザや表紙イラストは終わっており、他のイラスト作業にも入ってもらっているとか。イラストはマジで最高の仕上がりになってます! 捨てる神あれば拾う神ありとは、まさにこのことですね!」
「ん? 捨てる神?」
「ああいえ、こっちの話です。気にしないでください」
ホントに気にしないでください。色々あったんです……
実のところ、前回の茶番劇の裏でイラストレーターさんとキャラデザの件は、原作者の知らないところで話が進んでいたらしい。担当さんの計らいだったとか。色々あったせいで気を使わせてしまったらしい。とても申し訳ない次第。
「そういえば、ファンタジア大賞の投稿作とはタイトルも変わってるんだな」
「そうですね。あいつ(原作者)がクソみたいなタイトル案を送り続けたところ、見かねた有能担当編集さんが付けてくれたらしいです」
「なるほど、なら納得だ。あいつにこんなラブコメっぽいタイトルのセンスなんてねぇもんな」
「捻くれてますからね、あいつ……」
デスゲームという不穏なワードを使いつつ、この作品がしっかりラブコメであると伝わる神タイトルだ。有能担当さんには圧倒的感謝。
「にしても、やっと発売か。長かったな、ここまで」
「そうですね。まさか、第34回ファンタジア大賞の後輩が先にデビューして先輩になるとは……」
「ふはっ、留年生かよ(笑) そう聞くと面白過ぎるな(笑) まあ、あいつには丁度いい立ち位置だろ」
「そういう役回りなんですかね……」
ファンタジア文庫の方の進捗報告については、こんなところか。今は新しく二巻の原稿を執筆している最中らしい。もちろん、一巻が売れなければ、それも無駄になるとか。
ということなので、読者の皆様。
本っっっ当にお願いなので、買ってください!!!!
以上、原作者からの魂の叫びでした。
「……ん? でも、そうなるとおかしいよな。原作者のメンブレの原因は、いったい何なんだ?」
「ああ、その件ですか。んじゃ、次はGA文庫大賞のHP……は見なくてもいいか。結果だけ伝えるんで」
「なんでGA文庫……? あ、もしかして前回のあれか!」
またしても前回から抜粋。
『あ、そういえば、ここまでのストーリーを少しリメイクしてGA文庫大賞に応募したみたいです』
と、これのことだ。
当時、余りにも暇だった原作者はこんなことをしていたわけだが、これの結果が出たのだった。
「まあ、結果的には……、後期の最終選考落選でした」
「うわ、マジか。書籍化の手前じゃねぇか」
「俺たちも商業デビューのチャンスだったんですけどね……」
「ちっ、最後の最後で原作者の力量が足りなかったか……!」
あと一歩が届かなかった様子。
ゾンビの命は儚く散ったのだった。惜しかったなぁ……
「いちおう三次選考は通過して、909作品中の上位12作品には残ったんですけど……」
「書籍化しなければ等しく無価値だけどな」
「辛辣だなぁ」
「ただの事実だ」
またどこかの大賞に使いまわす気のようだったが、どうなることやら。
まあ、あまり期待せずに見守っていたり見守らなかったりしてくれると幸いです。
「さてと、近況報告はこんなもんだろ。私はそろそろ帰るぞ」
「ああ、待ってください。最後にあと一つだけ」
「ん? まだ何かあんのか……?」
そろそろ話しに飽きてきたらしい音黒せんせーがげんなりした視線を突き刺してくる。
ホント、最後に一つだけですから……
「どうやら、このゾンビの話の続き、書き終わったっぽいですよ」
「マジでか。てっきり、もう書かないパターンかと……」
「前回までを第一部として、第二部の執筆が終わったとか。物語自体はその後も続く予定ですが、一区切りするところまでは公開できるみたいです」
「ほーん。そうなのか」
そういうわけなんで、もう少しだけ調整してから投稿予定です。
たぶん、今月の終わりくらいから投稿再開できると思いますので、またよろしくお願いします!
「では、次は本編でお会いしましょう!」
「ふーん、次は三人目の死者が出るみたいだな」
「いやネタバレしないでくださいよ!?」
と、またしてもグダグダでコーナーが終わるのだった。
良ければ、続きも読んでね!
「ではまた原作者からの伝言を。
『色々と前に進むことが出来ました。とにかく、伝えたいことは一つだけです。
ファンタジア文庫様より発売される、これ。
“デスゲームで救ってくれたから、私をあなたの好きにしていいよ”
買ってください! 本当にお願いします! 専門店だと店舗別特典も付きます! 買ってください! KADOKAWAさんが何でもしますから! たぶん!』
とのこと。必死過ぎだろ…… 発売日が近づいたらまた宣伝しますね。それでは!」
つづく?
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