第37章 俺が眠る2年前③

 そのことを知った俺は、ビクトリアを凌辱した5人の男たちの素性を調べた。男たちが出演しているAVはどれも卑劣な内容ばかりだった。人間の尊厳を徹底的に踏みにじる、女性を性奴隷のように扱う内容ばかりだった。


 俺は怒りが収まらず、5人の男たちを探し回った。そして5人のAV男を、性獣どもを見つけた。俺は仲間と共にAV男たちが借りているアパートのドアをぶち壊し現場に乗り込むと、少女の体を貪ろうとしていた5人を蹴散らした。


 俺たちは我慢ならなかった。少女たちの弱みにつけ込み、性具にしてきた男たちを許すことはできなかった。俺の仲間、同行したシリア人たちの怒りは俺以上だった。二人とも元は反政府の勇猛なゲリラ兵士だ。彼らの怒りは凄まじかった。なにせ性具にされているのは、同胞の少女だ。


 まずはカメラマンと監督らしき男を射殺すると、男根を剥き出しにしている全裸のAV男たちを殴り倒し、男根を串刺しにして惨殺した。現場はまるで豚のさっ処分場のようになった。


 そういうわけで、俺は直接手を出し殺っ処分したわけではないが、ある意味俺も殺したようなものだ。それから俺は、5人のAV会社に画像を張り付けたメールを送り付けた。ここでまた同じような卑劣なことをしたら、日本に乗り込み、おまえら全員を殺害すると脅した。AV男たちはそれ以降、女あさりに来なくなった。


 そりゃあそうだろ。男根を切られたくないだろうからな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る