　ガイガーと大王の戦争は、地球上だけでなく宇宙でも激しいバトルを繰り広げる異次元の戦争だった。人間同士の戦争とは、まったく次元が違った。その巻き添えで地上は次々と焦土と化していった。両軍は地球の地形さえも変えていた。鋭い山頂が吹き飛ばされ、丘陵のようになった山もあった。世界の文化遺産だけでなく、自然遺産の大部分も、元の姿がわからない無残な風景になっていった。その中で比較的被害が少なかったのは、海底だった。

　そこで、竜司とガーピスは、その海底の地下深くに密かに軍事基地と、巨大地下都市を造った。それでも収容できる数は１５万人だけだ。

　そこで地下都市には、人類の未来を担う子供たちを主に非難させた。全ての人間を救いたいが、苦渋の決断だった。