第27章 俺の息子⑥
ガイガーと大王は手を組み、互いの政府への総攻撃を開始した。彼らにとって世界中の国を崩壊させるのは、赤子の手をひねるようなものだった。なぜなら兵士の大半は民衆の側についており、政府を実質支えているのはAIが製造したロボットだったからだ。
兵士が造反して戦力が大きく落ちた米軍、中国人民軍、ロシア軍、EU軍、世界の軍隊が、圧倒的な戦闘力を有するロボット軍に勝てるわけはなかった。次々と蹴散らされ全滅していった。すると、米中ロの権力者たちは自分の保身のためだけに、核弾道ミサイルのボタンを押した。だが大半の核兵器はガイガーたちに支配されていて、不発に終わった。
それでも一部の原潜の核弾道ミサイルは発射された。百余りのキノコ雲が世界中に降りかかり、地表は焼き尽くされ数十億人の人々がその犠牲となった。
核爆発後、権力者、資本家たちは一人残らず殺害され、どうにか生き延びていた民衆も次々と殺されていった。
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