第42話 ハッピーホリデーアメリカ
初めてのひとり海外はアメリカ。
数年前、成田からカルフォルニアへ行った。
入国審査で英語にドキドキし、指先の指紋がなかなかとれなくて何回もやり直しやっとのことで空港を出られた記憶がある。
空港で待ち合わせしていた彼(現在の夫)とレンタカーを借りに行った。
定番のハリウッドで散策して、ディズニーとユニバーサルスタジオへ贅沢にも1日ずつ行った。
日本との違いに驚いたのは、アトラクションに並ぶ時間。プーさんのハニーハントなんて10分くらいだった。
雰囲気がとてもいい。
そして、アメリカディズニーにはスターバックスがあったりしてアトラクションより並んだ。
アメリカのユニバーサルスタジオは、キャストのなりきり度がはんぱない。
アトラクションに乗るとき、降りて出るとき、
「GO!GO!GO!」と真剣にせかされる。もうその映画の世界観へ入っているから、お客さんとしてもなりきれて楽しい。
お化け屋敷のようなアトラクションでは、ゾンビに存分に驚かされた後、ゾンビに「ナイスリアクション!」と言われ笑顔でハイタッチをして帰されるほどの盛り上がり。
日本では体験したことのない楽しさだった。
そして、カルフォルニアからサンフランシスコまで移動することになった私たちは車で1日がかりだった。きっと10時間くらいはかかったんじゃないか。
砂漠の中をひたすらひたすらまっすぐ進み。
砂漠しか途中なさ過ぎてこのまま暗くなったらどうしようと心配になった。
ようやくサンフランシスコに到着したのは20時ころだったか、レストランを探して歩いた。
夜のダウンタウンはドキドキする緊張感で、なるべく目を合わせないように急ぎ足で歩いた。見た目が若い日本人だとどうしてもね・・・。
ファミリーのお客さんがいるスポーツバーを見つけてちょっと安心。
そこで夕飯にした。
翌日はフィッシャーマンズワーフへ行った。海がきれいで、ワインも魚介類も美味だった。
野生のアシカを海で見つけてしばらく海を眺めて過ごした。
もう一度訪れたい街だ。
クリスマスから、年末にかけて旅行に行ったので、どこへ行ってもクリスマスの飾りつけがあって、どこででも「ハッピーホリデー」と挨拶をしてくれる。
お店の人も、ホテルの人も、バスの運転手さんも。
自然と「ハッピーホリデー」と挨拶しあうのがとても嬉しかった。
サンフランシスコで彼と別れて、私はサンフランシスコ空港から成田へまたひとりで帰った。
空港のボディチェックでは緊張していつ行っていいのか分からず、立ったままでいるとそのうち「go!!」と係りの人に言われてしまい内心ドキドキ。
そんなホリデーシーズンはとても思い出深くこの時期になると思いだす。
いつか、また行ける日がきたらいいなと思う。
ハッピーホリデー♪
終
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