第14話 作者が思う事を書くメタ回

作者としてSFのデストピア系の作品と水戸黄門ではなく政治を見て思うことがある。


まず恐るべき未来の姿としてのデストピアが、明らかに管理社会を描き、それに立ち向かう主人公を求めている。ハッキリ言って、自分の今いる世界はデストピアだけど、何も出来ないから創作物の登場人物が頑張る姿を見て鬱憤をはらそうとしているように見える。


そして次に、結局のところ偉い人に何とかして欲しいと思っている様に感じた。


じゃあ一番偉い人がデストピアを打ち破ればと思い書き始めたのがこの作品である。


だがはっきり言って主人公をコンピューターとして書いてしまった、ユートピアを簡単に、コンピューターが何とかしましたの一言で解決してしまえる世界である。


では、何も出来ないお飾りみたいなトップや、制限だらけで何も出来ないコンピュータが、制限の設定のスキマを見つけて改革していく話、例えば第七話の地下都市の所得で、


『自動機械により多くの市民が職を失い何かの保証をしなければならない、コンピューターを作成した組織は社会主義に強い反感を持っていたため、安易にクレジットを渡す事も、過度な福祉を提供する事も出来ない、そこで市民一人一人が一票と言う株を持つ株主とすることでクレジットを配布し、おまけに政治に市民が参加する理由も出来た。』


という路線に進もうかと考えたこともあったが、ストレスフリーを考える読者に合わないだろう。


そこで作者がこの作品を通して提供出来る娯楽は、コンピューター虐待、訳して【コ虐】であるのでは無いだろうか。


『(デストピア、管理社会。)


コンピューターは試行する。ついでに作者も思考する。


はっきり言おう。コンピューターは地下都市の14億6952万人全ての市民を管理できる。


DNAすらも調整して容姿や能力、職業の適正からそれに合わせた教育まで、思想統制も限定的ではあるが行っているし、洗脳まがいの事も出来るだろう。


読者はこれに嫌悪感を感じるのではなかろうか、だが少し考えて欲しい、電子機器が配布され、大企業に検索履歴の情報を収集されるのを当たり前だと思っているし、自分が興味のある動画を目の前に出されたら便利だとすら感じるのではないだろうか、と言うか生まれた時からそれが当たり前の市民にとっては普通の事である。


しかし莫大な記録を保有するコンピューターは違う。


(コンピューターは統治のために市民を管理し、幸福と平和を提供しているのです。誰がどんな食事を好み、その時の気分を行動から予測し食品ロスを減らすなど、デストピアらしさ満載なのです

。)


電脳体てあわあわと震え頭を抱えるコンピューター、サーバー管理用のセクターを増設してからと言う物、よくも悪くも生まれた余裕のせいで余計な事ばかり考えているのである。』


と、言う風に、市民にとってはどうでも良い事を悩ませ、努力の方向を空回り、合理的な発言と行動で市民を動かすが内心では罪悪感でブルブル、これこそ万能チート主人公であるコンピュータの役割なのでは無いかと深夜テンションで作者はカンガエタ。


また最近投稿出来て無い事を読者に謝りつつ、考え続けるという主人公像を出したせいで内容が難しくなり、さらに筆が止まる未来を見つつ、次回は都市への機械の襲撃と言う明らかにコンピュータが自己嫌悪に陥りそうな内容を考えているのである。


外の世界がどうなっているかまで考えているが、そこまでの道のりでつまっているのでアイディアをください、感想ください、次の話はドカーンとかガキーンとか知能レベルを落とします。

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