第15話
「それはそうとシエスタさん、私たちの仲間になりませんか?」
「いやよ、私は一人で冒険するのがいいの」
「そういわずに」
「しつこいわねぇ」
「おい、シエスタがはっきり断ったんだからあんまりしつこいと嫌われるぞ」
「何よ、浅井の癖に生意気!」
「ス〇オみたいなセリフはかずにまぁ聞け」
俺は花蓮のために肉を注文する。
「シエスタが困ったときにお前が助ければシエスタもお前に協力するだろ。何かうまいもの食べて落ち着け」
彼女は俺にそう耳打ちされて顎に指をあてて思案する。
その後、俺が注文した肉を遠慮なく食べる。
ふきんで口をふきふきした後彼女は席を立つ。
「うん、わかった。シエスタさん、またね。それとお肉ありがと、美味しかった。これは一つあんたに借りができたわね」
そういって花蓮は酒場を後にする。
「助かったわ、ありがとう……肉おごろうか?」
「いいよ、どうせ安肉だし」
「そう……ところであんたこの世界に来たけど、なんか目標でもあるの……別に世間話よ、いやなら話さなくていいわ」
そういって彼女は肉とナッツを頼む。
「うーん、そうだなぁ」
俺はシュワシュワンを一口飲む。
「とりあえず金持ちになりたいな」
彼女はくすっと笑う。
「ずいぶんと子供っぽい目標ね……でもあんたならすぐにでもできるわよ」
俺は何気なく休日に出かけたいと話したら、「いい店知っているから、案内してあげるわ!」とシエスタはそういった。
次の休日が楽しみだなぁ。
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