第10話 新しい教育を、作っていこう!思いやりがキーワードの新しい教育で、たくさんのことがわかってきそうだ。学校にいけなくても、できる!

 ああ、やばい、やばい。

 「児童生徒らが学校にいけないことは、かわいそうなこと」

 保護者らの気持ちなんか、何とも思っていないのか?

 なぜ、学校の先生は、かわいそうには見えない世代に、かわいそうだと言ってしまうのか?

 それはね…。

 おっと。

 その前に、この国で最も権力のありそうな高齢者世代の考えを、思い出してみたい。

 高齢者世代の影響も、大きいんだもの。

 高齢者世代は、もしかしたら、学校教育を愛しすぎているのかもしれない。

 「学校教育は、素晴らしいんじゃよ」

 孫たちに、そんなマインドコントロールを授けているような気になってくる。

そんなにも、学校教育が、素晴らしいの?学校の先生と同じで、心の病気だ。

 高齢者は、孫をかわいがってか、どんどん騒ぎ出す。静かに、してもらいたいなあ。

 「ならん、ならん!新型ウイルス騒ぎで、わしの孫が、学校にいけないらしいんじゃ。友達に、会えんそうじゃ。こんなことがあっては、ならん!かわいそうでならんよ。今どき世代の子たちが、かわいそうじゃあ!」

 そういえば…。

 孫たちは、世界に1つだけの教育というものを受けてきた。だから、わがままで、自己中心派。

 高齢者世代も、自分たちがこの国を作ってきて、この国で1番偉いんだという、世界に1つだけ教育という危険思想を持っている。

 似ているねえ。

 マインドコントロールの教育が、受け継がれていくのかな。何となく、盲目のイドラ。

 「わしらに年金を貢ぐ弱き世代よ、良く、聞いてくれんか!わしらの孫が、わしらのように、かわいそうなんじゃ。わしらと孫たちだけでも、助けてくれんだろうか?」

 …はあ?

 何を、言っちゃってるの?

 高齢者世代なら、言いそう。

 やばい。

 本当に、やばいよ。

 ここで、高齢者世代の考え方、気持ちを、思いやってみたい。すると、今度は、労働についての教育につながってくる。

 なぜ、高齢者世代は、学校にいかなければならないと主張し続けるのか?それは、労働教育の思想が影響を与えているからだともいわれる。

 高齢者世代は、こう言う。

 「学校に言われるがままに、入社。新卒一括採用に、終身雇用の労働条件。会社に座っていれば座っているだけ、金をもらえた。アフター5(今の社会では死語)の楽しみに、30歳になれば皆が課長になる(ある意味ブラック企業)生き方を、見習え」

 なるほど。

 これなら、学校教育を崇拝しても不思議じゃない気がする。

 「こういう生き方ができたのは、この会社に入るよう指示してくれた学校のおかげなんじゃ。だから、学校は偉い。いけないとかわいそうなんじゃ」

 これが、学校教育は大切であり、学校にいけないことがかわいそうの教えの高齢者世代観になっていたのだろう。

 何だか、すべてが、洗脳教育だね。

 今どき世代の学校の先生は、どう考えるのだろう?やっぱり、ポケーッとして、何も考えられないのだろうか?

 すると、高齢者世代なら、こう言ってくるかも。

 「今どきの学校の先生は、このレベルで、教育者なんじゃから、困る。わしらの時代とは、大きく違うのう」

 …じゃあ、高齢者世代が今どき世代の子たちを教えてあげれば、良いじゃないか。

 それもできずに、大きな口を叩くな。

 高齢者の存在意義は、何だ?

 民俗学的な考え方を持ち出すまでもなく、孫世代に教育を施すのは、高齢者の役割でもあったはずだ。その基本的なことが、できていないじゃないか!

 さて、一昔前は、こんなことが言われていました。

 この言葉、覚えていますよね?

 「若い世代は、すぐに、暴走する。アンガーマネジメント(当時は、こう言わなかっただろうけれど)が、できないのかね?」

 けれど、この感覚も…?

 うーん。

 今の社会では、逆転しちゃったんじゃないだろうか?

 コンビニやスーパーマーケット、金融機関で、レジや窓口の人に大声で苦情をぶつけている人の多くは、高齢者世代。

 一昔前には悪者扱いをされて、批判された若い世代は、変わった。むしろ、暴走はせずに、礼儀正しくなったんじゃないか?草食系だからだとか言われると、困るけれど。

 すると、高齢者教育の反撃。

 「若い奴らは、礼儀正しいわけではないんじゃ。あいつらは、正規就職せず、下っ端身分からのスタートで、おとなしくさせられただけだろう?わしらの若いころのように、モーレツに働いて、家庭をもって、責任感ある生活ができなかっただけじゃないか」

 言うよね。

 でも、正規就職しないというのは、的外れな言い方だ。

 努力をしても正規就職が叶わず、と言ってもらいたいものだ。

高齢者世代は、何も、わかってはいない。思いやりに、欠ける。…あれ、どこかの人

たちと同じだ!

 高齢者世代は、孫世代だけでなく、今どき世代の学校の先生たちとも似ていたらしい。

 奇妙な、つながりだ。

 それでも、いや、それだからなおさら、学校にいけないことがかわいそうだっていうことになるんだろうか?

 新しい教育で、どんどん、面白いことがわかってくるぞ。

 さあ、続けてみよう!



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