オカルトマニアの主人公。マニアが行き過ぎて、怖くもない学校の七不思議たちの集まりに乱入。しかり飛ばして改革を打ち出します。なんじゃそりゃ。だって、生徒たちにちっとも怖がってもらえていないのです。オカルトマニアの指導にも力が入るというもの。主人公の活躍のおかげで生徒たちを怖がらせることができるようになった学校の七不思議たち。きっとしあわせに暮らしています。いや、まだ主人公の鬼の指導がつづいているかも。
学校の七不思議をプロデュースとは面白いアイデアです。怖くなく、笑えるテンション、さすがです。七不思議を変えて怖くしようとするの面白いです。
非常に面白く読ませていただきました。本作は著者自ら言うように、コメディ作品です。その昔どこの学校にもあった七不思議、ノスタルジックに浸るかなあとか。そうは言っても怪異を語る以上どうあっても怖くなるよなあとか。そんなことは一切ありませんでした。主人公の発言一つ一つが面白く、テンポも良いのでサクサク読めます。そして、最後のオチ。七不思議の7番目を知ったとき、不幸になる……。一体誰が不幸になるのか……。想像すると、ゾッとしますね(笑)。