第37話 しまづの宴会その2

しまづの県では「機動剣士ガンタム」が大人気でした。

その中でも敵側である「サビ家」と「ヂオン公国」の人気がとても強く、しまづの県独特の現象となっていました。


サビ家は4兄妹で、長女が一人います。

しまづ三兄弟でいろいろもめましたが、結局じゃんけんとなり、運の弱い専務のとしひさが長女を担当することになりました。


というわけで、長男はよしひさが、長女はとしひさが、三男はよしひろが、そして四男をいえひさがそれぞれ担当ということで決まりました。


ちなみにいえひさの子のとよひさが美形ということでミネハ様という美少女役、よしひろの子のただつねはバマーン様という女性役のコスプレをすることも決まりました。


女性役を押し付けられた二人の息子はそれぞれ大きな不満を口にしましたが、父の命令ということで、パワハラだと文句も言いにくい空気が漂っていたので渋々受け入れることになりました。


ちなみによしひろのもう一人の息子ひさやすはアニメではほとんど出演しなかった幻のサビ家の次男である、ザスロ役となりました。

ただ、ほとんど存在感のない役で控えめなひさやすとしてはある種安心の配役でした。


ちなみにこの役はファーストガンタムには出てこない役でほとんどのしまづの県の人が知らない役を見つけたひさやすの情報収集能力の高さを示す逸話でした。


ちなみに他のしまづの社中の人々もそれぞれ「ヂオン公国」の服装を着てパーティに備えていました。


ほとんどの人はヂオンのコスプレでしたが、一部の反乱分子は連邦軍のコスプレをしたり、おとよ隊の一部は抜け駆けしてミネハ様と恋仲になるパナージのコスプレをしました。


後で、これがパーティの混乱の種となったのですが、それはまた後のお話です。

こうしてコスプレパーティの準備は進み、その日を迎えることになります。


※ガンダムオリジンなどを見るとザビ家の設定はいろいろ複雑なのが分かります。

今回4兄妹と紹介したザビ家も実は5人いたり、キシリアとドズルの年齢を考えるとどちらが兄、あるいは姉なのか混乱の跡があります。


正直、ガンダム世界の沼地はとても深そうなので、どうか大らかな目で本作をご覧いただけたら幸いです。



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