閑話ホテル街へGO!後編



 彼にシャワーで洗い流して貰った彼女は片腕へ抱き付いて浴室から出た。



 近くに置いてあるバスタオルを手に取り、彼女の体は拭かれる。すっかり下半身が性行為への意欲に湧いていた。



 ドライヤーで髪を乾かした後、白いパンストの水着の上から穿かせる。美白の脚に見えた。



 刺激が与えられていないせいで彼の淫茎は萎むも透明な液体で先を濡らしていた。



 黒いショートブーツも彼女に履かせ、知努の脚に関する性癖が分かる。



 彼女も同じく性癖があり、ベッドの上に置いている大きな袋から服とズボンを取り出した。



 前後に2又へ分かれた三角の長いスリット、チャイナボタンが付いている詰襟の白い長袍チャンパオだ。大きな袖口も軽く外側だけ2又に分かれている。



 袖口とスリット付近に黒い線が引かれていた。ズボンはゆったりとした黒いサテンパンツだ。



 スリットの隙間から見えるズボンが魅力的に感じてしまう性癖を彼女が持っていた。



 「久々のチャイナ服くんじゃん。汚れが目立ちやすい白だけど、汚しても洗えばいいか」



 彼は何の躊躇いもなく、清王朝時代の服装へ着替えた。人から服を与えられる事に慣れているようだ。



 着替え終わった彼をベッドに座らせてから目尻へ紅を引き、左右の前髪に桃の飾りがついたヘアピンを付けさせる。

 


 上海事変が起きている頃に富裕層男女と売春していた男娼のようだった。すぐさま彼女はスマートフォンで撮影する。



 カバンの中へ片付け、代わりに避妊具と黒いアイマスクを出す。目隠しした彼女は口元をだらしなく緩ませる。



 「とても…いやらしい子です…、早く抱いて貰えないと私の体が疼いて…疼いて…、気が狂いそうです…」



 視界が奪われ、暗闇の中、彼女はやや強引にベッドへ押し倒され、耳穴をいやらしく舐められた。過敏になっており、くすぐったさで悶える。



 煽情された影響で獣のように本能的な動きとなっているが、まだ冷静さを感じられた。徐々に脳みそへ鈍い快感が生まれる。



 両手首を握られている彼女は、淫門を掻いて慰めたい衝動に駆られるも体の自由が奪われているため、悶々とするしかない。



 彼に耳穴ばかり舐められている彼女は、とうとう大きく腰を痙攣させ、オーガズムの感覚が得られる。



 唇から舌を出している彼女は女体へ走る心地よさのあまり、涙を流していた。彼が耳元に心配そうな声で囁く。



 「大丈夫? これ以上、愛撫に耐えられ無さそうなら少し休憩して、本番するけど」



 「いえ…、とても心も体も満たされるようなイク感覚で…、気持ち良かっただけです」



 彼の征服欲と性欲を満たすだけの人形になり果てている彼女は、腋を舐められる。



 視界に何度も閃光は走り、口角から涎を零しながらもまた舌が出てしまう。微睡以上の心地良さは途絶えなかった。



 首筋、脇、背中から汗が滴り落ち、淫裂も雄を迎え入れる準備を整えるように愛蜜で濡らしている。



 くすぐったさと快楽が混じり合った感覚に我慢出来ず、腋を締めようとするも彼の力の強さに負けてしまう。



 白鳥のように細長くも筋力がある右足で何度も腹部を蹴り、加虐性愛を引き出そうとする。



 数十キロの体重を支えるような片足で蹴られた彼は、熱い吐息を腋にかけつつ腋下へ吸い付く。



 下腹部の中に収納されている何度も伸縮し、水着の上から膝で淫核を擦られながら腋下を唇と舌で責められると快楽の極地に向かった。



 「あぁぁぁんっ! …、もうらめぇ…、あだまおがじくなるぅ! はあ゛ぁ…はあ゛ぁ…」



 腋の次は普段、包帯で隠している傷だらけの喉元を舐められる。左太ももに押し付けられているズボンの膨らみで興奮している事が感じられた。



 オープンクロッチのパンストから露出している水着の局部を横へずらされる。第2の唇や菊門がヒクついていた。



 彼女が目隠ししている理由は、感度の上昇以外に相手の人間性を確かめるという目的もある。



 ズボンと下着を膝まで降ろし、血管が浮き出ている硬い淫茎が反り立っていた。



 十二分に濡れている淫裂と淫豆へ挿入の準備のため、彼が避妊具を付けた雄棒を擦られる。



 慣らした所で挿入して向かい合ったまま腰を振るという彼女の予想が外れ、四つん這いにさせられ、ゆっくり淫茎が侵入された。



 硬く長い肉竿の形を膣道へ覚えさせるように動かない。少年特有の無垢さが感じられる彼らしからぬやり方に興奮し、彼女の乳首は硬く隆起した。

 


 更に彼が腹部を抱きながら掛布団の中へ入り、これから2人の愛の結晶を作るような雰囲気が醸し出される。



 避妊意識を持たれているという安心感に油断していた彼女は、淫らな妄想へ夢中となった。



 もし、彼の伴侶となり、毎日、避妊具を着けないまま激しく愛し合えば、何日目で彼女の体は女から母親へなってしまうのか。生殖行為に悦びを覚えた事は初めてだった。



 知り合ったばかりの男をいきなりラブホテルに連れ込み、あまつさえ、肉欲を貪ろうとしているだらしない雌が彼に躾けられている。



 彼女の足首が彼の足首に引っ掛けられ、手の上から指を重ね、絡められていた。何度も肉体的に屈服させられ、淫門から蜜が垂れる。



 性欲の捌け口にしてきた彼女の父親と違い、どうすれば女子が悦んで媚びるかを知っているような嬲り方だった。



 「あぁんっ…、高身長と可愛い顔だけで…ラブホテルに連れ込んでごめんなさいっ…、三中くんの言う事を聞くドスケベマゾバレリーナなので、たっくさん可愛がってくださぁい…」



 もどかしさのあまり、上下左右へ艶めかしく腰を動かしながら支配者に卑しく媚を売っている。



 息を耳へ吹きかけ、愉快そうな声で彼が囁く。汗とボディーソープが混じり合った匂いが彼女の鼻腔をくすぐり、狂わせる。



 「久遠、家に帰ったら大変だな。常盤と同じちんぽを悦んで咥えちまったから本当の意味で竿姉妹だ。〇ンコも腋〇ンコも美味かったぞ」



 日頃、色んな人間を淫靡な言葉でからかっている彼女は、背徳感へ浸りつつ恥骨で圧迫していた。



 入り口付近にある柔らかい箇所を先のエラ張った淫茎冠で撫でるように擦られ、体が脱力し、甘く叫んだ。



 「きゃっあぁぁんっ! これっすごっ! はぁあぁんっ…、凄く気持ち良くて…、胸もドキドキする…」



 鼻水と涙でシーツを汚しながら犬のように舌を出して、低俗な獣へ堕とされていく。



 汗で濡れている皮膚が水着やパンストに張り付いており、甘酸っぱい匂いを彼に嗅がれていると想像する。



 唐突に腰へ力を入れてから素早く振られ、翼のような火傷痕が付いている肩甲骨を口づけさせた。



 「そこ舐めちゃらめぇ! 嬉ししゅぎへ…イグッ! はぁ…はぁ…、この子に毎日抱かれると…毎回、〇ンコがびしょ濡れにされますね…」



 傷の輪郭に沿い舌の先で舐められると食い千切る様な勢いで淫茎を捕られ、そのままオーガズムが得られる。



 2人の体から放たれている熱が掛け布団の中で籠っており、夏場の外にいる様な気分だった。



 彼の体と共に右へ倒され、下から掬い上げるように彼の腕は入り、指を絡めながら腰を振られる。



 中でジェル状の体液が肉竿とぶつかっている音を聴かされ、膣道はどのような状態になっているか彼女は想像した。



 汁まみれの火照っている状態で、彼の生殖器から濃く熱い白濁液を搾り取ろうと奮闘しているだろう。



 彼もそろそろ快楽の極地に到達しそうなのか、膣道の敏感な部分ばかり突き背筋に甘ったるく強い快楽が走る。



 無意識により多くの快楽が得られるように爪先を伸ばし、靴を脱いでしまい、そのまま右足だけ垂直近く上げた。



 「ゴム付けていてあまり気持ち良くないかもしれませんが…、気持ちよくお射〇して欲しいです」



 適度な強さで膣道の奥にある敏感な部分を刺激され、無重力になったのような感覚と共に視界が白く染まり、膣道から何かが噴き出る。



 「んっはぁぁぁっ! イグッ…イグッ…イッグゥッ! んっあっへぁ…」



 彼も続くように腰を震わせながら避妊具の中へ堰を切っていた。このまま人生が終わってしまってもいいと思える享楽に耽っている。



 しばらく両脚へ力が入らない彼女は、知努に介助されながら浴室へ行く。谷間に汗が溜まっていた。



 淫らな匂いを放っている2人が身に着けていたものを扉の前へ脱ぎ捨て、互いの頭を乱雑に撫でながら口づけする。



 色んな人間から愛されながら成長したと思われる少年に似た生き物の情熱を受け、彼女が微笑んだ。



 シャワーで軽く汗を流した2人は湯船へ浸かっており、彼女が後ろから知努に抱かれていた。



 予定通り、彼と性行為が出来た久遠は満足そうな表情をしている。彼の手の甲と手を重ねた。



 「花のワルツのような盛り上がりと恍惚がある〇ッチでした。久しぶりに生きた心地を得られて幸せです」



 「黒い足癖が悪い白鳥ちゃんにお腹を何度も蹴られ、頭の中で白鳥の湖の憧憬が流れました。美しさと狂気に魅入られ、危うく僕は子作りする所でした。ごめんなさい」



 腹に回されている両手を解いてから向き直り、彼と見つめ合う。良からぬ考えが彼女の脳裏へ過ぎる。



 倉持久遠の子宮へ子孫を残したいという本能に抗えたあどけなさが残る彼を穢したくなった。



 性的暴力で身も心も穢され、生存に執着を持っていないため、本能へ抗う理由がない。



 長年、抱いている苦しみや体に刻まれた傷を受け入れた彼が抵抗出来ないように、彼女は右頬を強く殴り付ける。



 更に保険をかけるため、周りの人間から忌避されている化け物へ戻った彼女が脅迫した。



 「今から知努の生〇ンポを私のドスケベ〇ンコに入れて、たっぷり濃くて熱い貴方の愛を注いで貰うわ。抵抗したら染子の目玉抉り取ってから内臓も引き摺り出してあげる」



 殴られた頬を手で押さえながら彼の見開いた目に畏怖が宿っている。大人しく首を何度も縦へ振った。



 外的仮面を外している彼の年不相応な仕草に、彼女の中で眠っていた母性が引き出される。



 彼の両肩に手を置きながら彼女の表情は恍惚へ染まっていた。知努の淫茎が彼女を受け入れられるように硬くなっている。


 

 「黒白鳥のお姉ちゃんに殴られたから怖くて動けない…、でも、怒ってないから早くおいで?」



 チンパンジーのグリマスのように幼児退行している彼は、屈服の意思表示をしていた。



 下半身に跨り、彼の硬さを跳ね返すかもしれない淫門で包み込んでいく。先程と比べ物にならない新鮮な感触だ。



 粘膜同士の接触を心のどこかで未だ期待していたのか、肉竿の先が粘りを帯びている。そのおかげで跳ね返されずに済んだ。



 「あぁんっ! 知努が私をそそらせるいやらしい顔だから悪いのよ…、廊下で貴方の顔を見る度、めちゃくちゃ〇ンコ濡れたのよ…」



 彼女もまた外的仮面が外され、数年ぶりに本来の口調へ戻る。接合部の隙間から湯が入り、不思議な気分だった。



 透明な液体で濡れている淫茎が入り口付近の柔らかい部分へ当たると性筋に甘い快楽が走る。



 「そそるけど、多分、黒白鳥のお姉ちゃんの精神を愛しているよ。お姉ちゃんにとって、僕は単なる性の捌け口?」



 見つめられている彼女は知努の言葉を反芻しながら敏感な部分ばかりエラ張った淫棒冠で擦らせた。



 彼の情欲と〇液を浴びせられ、母親へされる背徳感ばかり考え、恋愛感情など持っていない。



 しかし、彼から1人の女の子として愛される事は生の充足感を得られた。口から涎が垂れながら見つめ返す。



 「んっ…、あぁっ…、人を好きになった事なんて1度もないわ。でも、知努に心も体も捧げて良い…、そう思っている」



 彼に悦びを覚えさせられた2箇所を道具として扱っている淫茎で強く突かせ、4回の快楽の極地へ至る。



 避妊具という障壁がない彼の肉竿は、粘りが強い汁で満ちている中を堪能し、彼女の最奥へ向け、先程と変わらない量の情欲の白濁を吐き出した。



 「イグゥ! 性処理に使っていたはずだけど、私が使われてしまっているわ…」



 硬さを失った肉竿は抜けてしまい、そのまま彼女がもたれかかる。穢してしまった彼から出される白濁はとても暖かく、脳髄が溶け落ちてしまいそうな錯覚に陥った。



 浴室から出た2人が着替え、帰り支度も済ませる。襲われて心身共に傷付いているにも拘らず、彼は久遠の身支度を手伝った。



 また冴えない格好に戻った知努と手を繋いで受付へ向かい、チェックアウトを済ませる。



 駐輪場に到着し、先程から無言の彼女に謝罪した。心底、軽蔑されている事は承知している。



 「さっきは卑怯な手段を使って無理やり〇出しさせてしまいごめんなさい…、明日から貴方に一切近づかないので許して下さい」



 荷物をかごへ入れた彼が、人差し指と親指で頬を摘まんで軽く引っ張った。



 「あのなぁ…、身籠ったら自殺しようっちゅう考えだろ? 母親から貰った大事な体、粗末にするな」



 頬から手を離された彼女は、三中知努らしい発言だと感心し、微笑みを浮かべながら自転車へ乗る。



 分不相応な場所から離れ、2人は慧沙と宮嶋が待っている商業施設へ向かう。



 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る