377話 開

 哀れな赤狐族の少女が、毒蛇団によって蹂躙されようとしている。


「まずは服を剥いてやるぜ」


「脱がせろ!」


「やああっ!」


 少女は必死に抵抗するが、多勢に無勢。


「やだぁ……」


 少女の目から涙が流れる。


「ガキが。泣くんじゃねえよ、鬱陶しい」


「バカ、これがいいんだろうが」


「泣いてる顔もいいねぇ。ゾクッとするぜ」


 男たちが興奮している。


「よし、次だ」


「おう!」


「やっ! やぁっ!」


 少女は身をよじり、なんとか逃れようとする。


「ちっ。暴れんじゃねえよ」


「大人しくしろ!」


「やだよぉ……。やめてくださいぃ……。お願いしますぅ……」


 少女が叫ぶが、もちろんそんな願いが聞き入れられるはずもない。

 少女の長い夜はまだまだ始まったばかりなのだった。

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