339話 水色

「うう……」


 俺はそう呻きながら目を開ける。

 視界がぼやけている。

 ……ん?

 なんか違和感を感じるぞ。


「……ん?」


 俺はもう一度呟いて、瞬きをしてみた。

 だんだんと焦点が合ってきた。


「……」


 俺の目に飛び込んできたのは、水色のショーツ。

 だれだ?

 鮮やかな水色。

 爽やかで美しい。


「にゃ~。いったい何がどうなったのにゃ……」


 すぐそばから声が聞こえた。

 それは可愛らしく、どこか聞き覚えのある声で、語尾が特徴的なものだった。

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