第139話 未来への約束

 政府から出た鶫は、高く昇った太陽を眩しそうに見上げながらため息を吐いた。ベルと話し込んでしまい、思っていた以上に時間が経ってしまったのだ。


 本来であれば今日は旅行の最終日で、何もなければ海鮮市場へ朝食を食べに行く計画を立てていたのに。もうこの時間だと、みんな帰り支度をしていることだろう。……とても残念だが、今回ばかりは仕方がない。


 鶫は適当な店でユニセックスな大きめの服を購入すると、その服に着替えて男の姿に戻った。流石にスカート姿で友人の前に出るつもりはない。


水着と血まみれのパーカーを入れていた布袋に、脱いだ服を無造作に入れた。そして中身が見えないように糸で上の部分を縫い付ける。これでパッと見た限りでは中身は分からない筈だ。


……それにしても、この政府から借りた服はどうすればいいのだろうか。

 洗って返そうにも、色々と激しい動きをしたせいでシャツに血が滲んだり、スカートの縫い目が解れてしまっている。これはもう、新しいものを買って返した方が早いのかもしれない。そんなことを考えながら、鶫は泊まっていたロッジに戻り友人たちと合流した。


 ロッジの中に入ると、帰り支度をしていた秋山が鶫に駆けよってきた。


「あっ、七瀬じゃん。戻ってこれたんだな。――それにしても災難だったなぁ、例のあのイレギュラーの奴に巻き込まれたんだろ?」


「まあ、うん。俺はちょっと腕を掠ったくらいで済んだんだけどさ。それで検査入院なんて大げさだよな」


――秋山たちには、今回の件のことを『イレギュラーの被害に巻き込まれたので、一晩検査入院してくる』と伝えていた。まあ、それでも半分は本当のことだ。


 鶫がそう告げると、秋山は呆れたような目を向けながら口を開いた。


「馬鹿だな、そういう油断が一番危険なんだぜ? ……何はともあれ、無事で良かったよ。なんか今回のイレギュラーは相当ヤバかったみたいだからさ。流石の俺らも心配してたんだわ」


 そう言って、秋山はホッとしたように笑った。どうやら、かなり心配をかけてしまったらしい。


――もう少しまともな嘘をつけば良かったかな、とも思う。自分が巻き込まれたと告げたのは、被害者の三割が死んでいる事件なのだ。普通に考えれば心配されない方がおかしい。


 正直な所、そこまで考えが及ばなかった。……最近は色々なことがあり過ぎたせいか、少し感性がズレてきている気がする。もう少し気を付けた方がいいかもしれない。そう考えながら鶫は曖昧な笑みを浮かべた。


 魔法少女としてギリギリの戦いを繰り返した弊害か、危険と感じるラインが曖昧になってきている気がする。死ななきゃ安いとまでは言わないが、今のままの感覚でいると友人たちに怪しまれる原因になりかねない。


 友人たちは、鶫が魔法少女であることを知らない。そしてこれからも話すつもりはなかった。それは身バレが恐ろしいというのもあるが――それ以上に今の関係性を失いたくないからだ。


 休みの日や放課後のほとんどは魔法少女としての活動で潰されるが、それ以外の時間――学校にいる間だけは『普通の高校生』でいることができた。

 変に取り繕ったりせず、中身のない会話でバカ騒ぎしたり、下らないことで笑いあう。そんな日々が鶫にとってどんなに救いになったか、きっと彼らは知らないだろう。


「来年の今ごろはみんな何をしてるんだろうな。進路も違うし、こうして大勢で集まる事なんて早々ないだろうから、少し寂しくなるな」


 帰り支度を終えた後、鶫は呟くようにそう零した。


 この高校最後の夏休みが明ければ、いくら能天気なクラスメイト達も受験に専念することになるだろう。そうすれば、こうやって馬鹿みたいに騒ぐ機会もなくなる。

 来年の今頃には、きっと新しい居場所で出来た友人たちと付き合うようになり、高校の時の友人なんてすぐに疎遠になっていくはずだ。そう考えると、何とも言えない寂しさが込み上げてきた。


 するとその呟きを聞いていた秋山が、きょとんとした顔をして鶫に告げた。


「あれ、俺七瀬に言ってなかった? ――俺たち、来年もここを貸してもらえるよう夏川の父親にお願いしたんだよ。返事はまだだけど、駄目だったとしても他の場所を探すからそこは問題なし。だから七瀬も、来年のこの時期は予定を開けておいてくれよ」


「……来年?」


「そう、来年。あ、まさか断るつもりか? お前今回途中抜けてたんだから次は絶対参加しろよな!」


 秋山はそう言うと、びしっと人差し指を鶫に突き付けた。鶫は驚いたようにぽかんと口を開け、辺りを見渡した。他の友人たちは「まさか断るわけないよな?」とでも言いたげにこちらに圧を掛けている。その様子には、どこか必死さが見て取れた。


「いや、別に大丈夫だと思うけど。でも随分と気が早いと思ってさ」


 鶫が首を傾げながらそう答えると、何人かは目を逸らし、何人かは苦笑のような笑みを浮かべた。そんな友人たちの様子を不思議に思っていると、このやり取りを遠目に見ていた冬野がスケッチを描きながら諭すような声で言った。


「皆も進学とかで離れ離れになっちゃうのが嫌なんだよ。先に約束さえしておけばまた会えるでしょ? 私も皆との旅行はまた参加したいし」


 そんな冬野のセリフに、鶫は少し驚いた。


「まあ、それはそうだろうけど。でも冬野がそんなこと言うなんて意外だな。あんまりそういうの気にしない方だと思ってたからさ」


 冬野というクラスメイトは、基本的に絵を描くこと以外には基本的に無関心だ。今回の旅行も、遊びに来たというよりは綺麗な景色を描くことを目的としていたはずだ。事実、冬野は団体行動よりも個人で動いている時の方が多かった。


 あまり人間に興味を持っていない芸術家タイプなんだろうなと思っていたのだが、どうやらこの口ぶりだと彼女なりにこの旅行を楽しんでいたらしい。


 鶫がそう言うと、冬野は薄く笑って口を開いた。


「えー、そんな風に見える? 私だってこのクラスは大好きだよ? だって私が何をしてても誰もそれを馬鹿にしないし、どんなに絵が上手くても私のこと妬んだりしないもん。……此処より居心地がいい場所なんて、きっと無いだろうから。みんなも多分そう思ってるよ」


 そう言って冬野は微笑んだ。何となく他の友人たちの顔を見てみると、バツが悪そうに顔をしかめたり、もしくは照れ臭そうに目を逸らしたりしている。


――そういえば、芽吹も前に同じようなことを言っていた。『自分たちの様な外れ者には、変わり者ばかりのあのクラスは居心地が良かった』と。


鶫が所属するF組は、ひと学年に8クラスの存在する中で、唯一クラス替えが無いクラスだ。問題児を集めているクラスなせいか、他のクラスからの途中編入も多い。


 ちなみに他のクラスは1から7まで数字でクラスが振り分けられており、何故かF組だけがアルファベットで名前が付けられている。その理由は定かではないが、卒業していった先輩たちが言うには『不良のF』だとか『フリークス《狂人》のF』だったり、色々な説があるそうだ。個人的には『フリーダム《自由》のF』の説を推している。


 鶫の場合は一年時の六月に行貴と一緒にF組に移されたが、二年時になる頃にはほぼ今と同じような顔ぶれが揃っていた。最初は斜に構えて刺々しかった者もいたが、気が付いたら頭のネジが抜けたように他の連中と騒ぐようになっていた。

 その変貌ぶりに鶫は「本当にコイツら大丈夫か?」と思わなくもなかったが、最初に会った頃に比べると随分と楽しそうに過ごすようになっていたので、まあ恐らく水が合ったんだろうと納得した。


――天才とは、本来孤独な生き物だ。

 普通の人間は、基本的に自分が理解できないものを恐れる傾向にある。そして相手が理解の範疇にいたとしても、その人が自分より優れていれば僻み、嫉妬する。そんな人間の純然たる悪意からは、どんな天才だって逃れられない。


 教師たちはそれが分かっているからこそ、問題児を集めたF組――同じような悩みを持つ子供をひと纏めにしたのだろう。


 だからこそ・・・・・、F組――特例のみが集められたクラスはある種の救いだったと芽吹は言っていた。それはクラスの殆どが度を越えた奇才であったり、突き抜けた変人しかいなかったおかげなのかもしれない。


……唯一の例外はやっぱり行貴なのだが、彼は人の悪意すら楽しんでいる節があるので除外しておく。


 そんなことを思い出しながら、鶫は思わずといった風に笑みをこぼした。つまり彼らも、自分と同じように別れを寂しく思っているのだろう。そう考えると、少しだけ心が温かくなった。


「なんだよ、やっぱりお前らも寂しいのか。普段は飄々としてるくせに、結構かわいい所あるじゃん」


 なんだか微笑ましい気分になって、鶫は一番近くにいた秋山の脇腹を肘で軽く突いた。少々意地が悪いからかい方だとは分かっていたが、いつもは自分がからかわれる側なので、ついつい調子に乗ってしまう。


 すると秋山はぐっと眉間にしわを寄せたかと思うと、大きく息を吐いてそのままにこりと笑みを浮かべた。……だが目だけが全然笑ってない。


「――七瀬はさぁ、たまにこう、あんまり触れてほしくない所に突っ込むよな。性格悪くなったんじゃねーの?」


「いや、たまにはいつもノーガードで殴られてる俺の気持ちを知ってほしくて……。そんなことより秋山お前耳真っ赤だぞ」


「…………」


「あ、ちょ、無言で関節技はヤバいって! そっちの腕は怪我した方だから! 痛いってばホントに痛い! 照れ隠しにしたって限度があるだろ!」


 流れるような動作で腕を取られ、関節を反対側に曲げられた。傷口が捻じれて滅茶苦茶痛い。

 謝るまでしっかりと技を掛けられ、ようやく解放された鶫は涙目になりながら腕を擦った。……本当にひどい目にあった。


 鶫がぐちぐちと文句を言っていると、秋山はバツが悪そうな顔をして口を開いた。


「悪かったよ。……それとさ、天吏のことなんだけど」


「あいつまた何かやったのか?」


 急に出てきた名前に、鶫は思わずそう反応した。――またあいつは問題を起したのだろうか。そう考えながら鶫は秋山の言葉を待ったのだが、秋山は小さく否定するように首を横に振った。


「いや、そうじゃなくてさ。……来年はその、天吏の奴も連れて来いよ。七瀬が誘えばいくらアイツだって来るだろ?」


 非情に不本意です、といった表情を隠しもせずに秋山はそう言った。


「誘う分には問題ないけど、本当にいいのか? だってお前らアイツのこと嫌いだろ?」


 鶫としては行貴と一緒に旅行に行くのはやぶさかでもないが、友人たちにとってはそうではない。

 今回は一応行貴にも声を掛けたのだが、忙しいからと断られた。まあそれは恐らく建前で、行貴は彼らと喧嘩になるのが分かっているから来たくなかったのだろう。


「嫌いだよあんな奴。性格悪いし、ムカつくし。――でも、それでも七瀬にとっては大事な友達なんだろ? なら、一年に一回くらいなら俺らも喧嘩しない様に努力するよ」


「……秋山」


「それにアイツ最近なんか大人しいしな。あのままでいてくれるなら俺らも別に突っ掛かったりしねーよ。変なちょっかい出して来ないならそれでいいし」


 鶫は秋山のその言葉を聞いて、しっかりと頷いた。行貴がどう返事をするかはまだ分からないが、友人たちが歩み寄りの姿勢を見せてくれることが嬉しかった。


――でも、確かに最近は行貴の奴大人しいよな。妙に気落ちしているというか、思い悩んでいるというか。そこまで考えて、鶫は心の中で小さく首を振った。

 行貴にだって悩みの一つや二つあるだろう。本人が話そうとしない限り首を突っ込む話ではない。


 鶫は秋山の顔をしっかり見ると、小さく頭を下げて言った。


「分かったよ。帰ったらアイツにも電話しておく。――ありがとな」


「別に。……あんな奴でも一応クラスメイトだからな」


 そう言って秋山はプイッとそっぽを向いた。どうやらこれ以上は話すつもりはないらしい。

――これを機に行貴と彼らの関係が改善してくれればいいな、と思いながら鶫は笑った。


 その後、鶫達は電車に乗って地元の駅にまで戻りそこで解散した。大きなスーツケースを引きずりながら、鶫はとある番号へと電話を掛けた。


「あ、もしもし。行貴?」


『そうだけど、何か用?』


 数コール目で電話に出たかと思うと、行貴はそう素っ気なく返事をした。どうやら機嫌が悪いらしい。

 それから少しだけ世間話をして、鶫は本題を切り出した。


「今日秋山達とちょっと話したんだけどさ、来年は行貴も一緒に海に行かないか?」


『……来年?』


「そう、来年。ちょっと気が早いんだけどさ。どうかな? 俺は行貴が来てくれたら嬉しいけど」


 鶫がそう問いかけると、行貴は小さな声で何かを呟きながら『来年は……どうだろう。分かんないや』と零した。だが、その後すぐに気を取り直したかのように明るい声を出すと、鶫にこう告げた。


『――来年の夏になった時、鶫ちゃんが一緒に参加してくれるなら行ってあげてもいいよ』


「本当か!? たぶん俺は来年も特に予定なんてないだろうし、それなら大丈夫だな」


 思っていたよりもあっさりと許可が取れ、拍子抜けする。鶫はホッと息を吐きながら行貴に言った。


「まだ詳しいことは何も決まってないからさ。何か分かったらまた連絡するよ」


『うん。……あのさ、鶫ちゃん』


「ん? どうした?」


 どことなく元気のない様子の行貴に、鶫がそう聞き返すと、行貴はためらう様に言葉を詰まらせ『やっぱり何でもない。気にしないで』と告げた。


「何かあったのか? いや、お前が話したくないなら別にいいんだけど。……それともやっぱり旅行が嫌だったりするのか? 別に断ってもいいんだぞ?」


――行くと答えてくれたが、やっぱり旅行が嫌だったのかもしれない。鶫が心配してそう聞くと、行貴は小さく笑いながら答えた。


『大丈夫だよ。少し別件で腹が立つことがあっただけだから。――ねえ、鶫ちゃん』


「なんだ?」


 すると行貴はいつもの様な軽い調子ではなく、とても優し気な声で言った。


『来年が楽しみだね』




◆ ◆ ◆





 鶫との電話を終えた後、行貴は無言で携帯電話を壁に向かって叩きつけた。ガシャン、と何かが壊れる音が聞こえる。


 行貴は息を荒げたままガリガリと頭を掻きむしると、その場にズルズルと座り込んだ。そして暗い目で床を見つめながら、呻くように言った。


「来年なんて、ないんだ。……君にはそんな時間は残ってない・・・・・んだよ、鶫ちゃん」


――ルシファーによる浸食。器から零れ落ちる邪神。どう多く見積もっても、七瀬鶫は来年の夏まで持たない・・・・


 それに加え、長年現世に隠れ潜んでいた愛の神――フレイヤが鶫と交わした契約。そのせいで、行貴は鶫のことを安易に殺せすくえなくなった。


「もし鶫ちゃんが死ねば、その魂をあの売女に横取りされる。――それは僕の望む展開じゃない」


 とある筋からその情報を仕入れた時はよくもそんなことを、と憤ったが、あまりにもタイミングが良すぎる気がした。


 そして行貴はルシファーとの最後の会話を思いだした。今回のイレギュラー――天の裂け目を介さない魔獣の襲撃。それは――ルシファーが最後に話していた言葉と合致していた。


 恐らくルシファーが言っていた協力者とはフレイヤのことだろう。奴の協力者なだけあって性根が歪んでいる。まさかあの状況で鶫に目を付けるとは思っていなかった。

……いや、あの性格の悪いルシファーのことだ。こちらの思惑を知った上で、フレイヤにそんな契約を結ばせたのだろう。行貴に鶫のことを殺させないために。


「――アイツは一体何を考えている? 何をするつもりなわけ?」


 訳が分からずドン、と壁を殴る。

 ルシファーの考えていることが全く分からない。鶫の体を乗っ取るだけなら、こんな面倒な仕込みをしなくても可能なはずだ。

 少なくとも、あの時のルシファーは鶫の人格を消すような行動をするようには見えなかった。だから行貴はいったん様子を見ることにしていたのだ。――それがこの有様だ。


 フレイヤとの契約のせいで、行貴の目的である『七瀬鶫を人間として死なせる』ことは完全に叶わなくなった。つまり、手詰まりである。


「……これから、どうしようかな」


 契約をすり抜けて鶫を殺す方法を考えるか。それとも別の方法――鶫を生かす手段を見つけるか。どちらにせよ、もうあまり時間は残されていない。


行貴は頭を抱えながら、ごろりと床に寝そべった。そして、先ほどの電話での言葉を思い出した。


――一緒に海へ行かないか、なんて。鶫ちゃんは何も知らないからそんなことが言えるんだ。

 当たり前みたいに来年の約束を持ち掛けて、その時まで行貴が側にいることを疑いもしない。本当に、馬鹿な男だ。


 けれど本当に愚かなのは、今もどうするべきか悩み続けている自分自身なのかもしれない。


「……どいつもこいつも、バカばっかりだ」


 行貴はそう呟くと、落ちていたノートのページを引きちぎり、何かを書き出した。そしてその紙を鶴のように折ると、手のひらに置いて祈る様に目を閉じた。


月読つくよみに連絡を。――ルシファーの好きなようにはさせない。あれは、鶫ちゃんは僕の友達モノだ。絶対に譲らない」


 そう言って、行貴は顔を上げた。


――それは献身か、それとも執着か。ルシファーのそれが歪んだ家族愛だとすれば、行貴のその感情は何と呼べばいいのだろうか。きっと愛の神フレイヤならば、行貴のそれも愛だと言うのだろう。


 人の悪意と、神の戯れと、悪魔の祈り。最後に美しき花を手に入れるのは一体誰なのか。運命の賽は未だ宙に浮かんだままだった。



あとがき――――――☆☆☆


この話で五章が終了となります。

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