設定資料:魔獣と魔法少女について
・概要
割れた空から現れた、生物の負の感情を糧とする概念存在が生み出したモノ。人類の絶対的な敵対者。
人の『恐れ』を存在の核とし、様々な姿や能力を持って現世に顕現する。
倒すと『魔核』というエネルギー結晶が手に入る。現在の日本の使用エネルギーの約半分はこの魔核による副産物を使用している。詳しい説明は後載にて。
結界の外だと、魔獣は倒さなくても時間経過で消えてしまう。だが、その出現している間に暴れ回るので早めの駆除が必要。
・出現難度(あくまでも目安)
A級=神話級の逸話を持つ化物。特殊能力を複数持つ。死ぬほど強い。
B級=伝説、伝承級の逸話を持つ化物。特殊能力を1~2個持つ。かなり強い。
C級=神話、伝説に出てくる化物。特殊能力は基本的にはない。強い。
D級=伝説、伝承などに出てくる化物。もしくは巨大な動物。戦車などで殺せるかも。
E級=都市伝説、伝承などに出てくる化物。もしくは巨大な動物。銃火器で殺せるかも。
・出現数。年間およそ三万の魔獣が現れる。下はひと月あたりの出現数(あくまでも平均値)。
A級=1~2体
B級=7体
C級=50体
D級=450体
E級=2000体
・出現数について
魔獣が現れ始めた当初は一日に10体程度出現していた。それから十年かけて段々と出現数が増えていき、二十年前には今と同じくらいの出現数になった。それから二十年間、出現数に大きな変化はない。
・出現までの時間
A級=五時間
B級=三時間
C級=二時間
D級=一時間
E級=三十分
・報奨金(在野の魔法少女はこの七割)
A級=三億
B級=一億
C級=一千万
D級=五百万
E級=百万
【魔法少女】
・概要
国を守るために神様と契約した人間のことを示す。魔法少女としての適性を持っているのは圧倒的に女性が多い。国の主神が女神なことや、巫女文化が影響していると思われる。
稀に適性を持つ男性もいるが、力が弱いのと神側が男の契約者を好まないため契約することは少ない。
・政府所属の魔法少女
魔法少女には政府所属と在野の二種類がいて、立場によって義務や特権が発生する。
政府に所属すると勤務シフトが組まれ、各地の支部に派遣されて政府のオペレーションに添って魔獣と戦うことになる。
基本的には二人一組となって現場に赴き、一人はもしもの時の後詰めになる。階級が低い魔法少女はよく死ぬので、生き残った方は心を病みやすい。
同僚がよく死ぬので、死の恐怖と常に隣り合わせになるので、普通の人よりも心が強くないとB級以上には上がれない。等級が高い魔法少女は大体少しおかしいところがある。
ちなみに政府に所属したら、まず最初に遺書を書かされるらしい。
・転移スキル持ちの魔法少女
転移スキル持ちの魔法少女は東京の本部(転移管理部)に集まっていて、遠くの場所に他の魔法少女を送ったり、出現までに他の魔法少女の到着が間に合わない時など、緊急時に備えて待機している。何人いるかは不明。
・六華もしくは十華
A級魔法少女の中から、国民投票で選ばれた少女達。政府所属も在野も関係ない。
基本的には政府の指示によって動くが、個人の裁量での行動も認められている。広報も兼ねているため、タレントの真似事や外交のような真似をする時もある。
・能力
固有スキル(結界の外でも使える。外では弱体化する)
=例:『糸/転移』『刃/雷』『水/毒』『風/扉』
基本スキル(効果は結界内のみ。全員持ってる)=『最適化/身体強化』
常時発動型スキル(効果は結界内のみ)
=例:『操糸術』『剣術』『薬学』『操風術』
任意発動型スキル(効果は結界内のみ)
=例:『透明化/暴食』『空中歩行/斬妖剣』『幸運/事象改変』
・おおよその人数(総数3000人弱。在野は100から200の間)
A級=30人
B級=50人
C級=400人
D級=1000人
E級=1500人
死亡率が高いのはD級とE級。C級もよく死ぬ。
だが『魔法少女』という職業は人気があるので、募集を掛ければ人員はすぐに補給できる。教育や世論に闇を感じざるをえない。
・年間の殉職者、引退者
殉職者=約500人
引退者=約500人(引退理由は心身の不調が多い)
約三割の人員が毎年入れ替わるため、神様からは『魔法少女ガチャ』と揶揄されることがある。
【その他】2/15追加
・魔獣襲撃後のエネルギー問題について
※あくまでもざっくりとした設定なので、専門的な矛盾や納得できない部分があっても最終的に神様や魔法少女が力技で何とかしたと適当に補完して下さい。
現在使用されているエネルギーは、電気以外は殆ど代替のエネルギーによって賄われている。
例:石油→植物油、ガス→魔核を使って化学変化させた気体など
魔獣が現れてから十年の間に国は壊滅的な被害を被ったが、急ピッチで修繕や新エネルギーに適した物が発明され、今では依然と変わらないほどの生活水準に回復している。エネルギー効率が大幅に改善され、少ない資源でもエネルギーを補えるようになった。
石油関係は主に平野や海上プラントにて作成されたバイオマス燃料で代替。電気は燃料を作る過程で出た植物の残りを燃やす火力発電で全体の50%を賄っている。また自然力発電の効率性を上げ残りの30%を、魔核を使用した原発のようなもので20%を賄っている。
・当時、資源も入ってこない中でどうやってプラントや施設を作ったのか。
天照による交渉の元、友好的な神々の協力を経て太平洋側の海に新たな島や岩礁を作って土地を隆起させて無理やり海底などにあった資源を取り出した。加護やらなにやらのお陰で、そこでは取れないはずの物質も何故か手に入ったらしい。プラントはその島や岩礁を土台に造られている。ちなみに外国からはめちゃくちゃ批判された。
現在は鎖国中ではあるが、一部の国々とは細々と交易を再開しており自国で賄えない分の最低限の資源は手に入っている。
・燃料についての小話
バイオマス燃料に使われているのは、通称「プロメテウス」という植物。燃料の代替品に悩んでいた研究者が、夢に出てきたプロメテウスと名乗る青年に教えられた山に行くと、全ての条件を満たす完璧な植物を見つけたことから名付けられた。
また同時期、研究者の間ではお告げのような不思議な夢をみる者が多発しており、その助言によってさまざまな開発が大きく進んだ。
それは理不尽な状況でひたむきに生きる人間への同情や、遊び場がなくなることを危惧した神様たちのちょっとした手助けだったのかもしれない。……厳密にいえば一般人への干渉はある種のルール違反ではあるが、悪いことではないので天照も黙認した。
なおこの植物は一定の力に満ちた場所でしか栽培できず、天の裂け目から力が漏れている日本全域、外国だと霊山や霊地と呼ばれるような場所でしか育たない。つまり外国に持ち出してもほぼ育たない。
・今後の問題
現状エネルギー問題は代替品によりほぼ解決しているが、天の裂け目や魔核ありきのエネルギーなので、魔獣が出なくなったら数年で詰む。
現在は研究機関によって不思議な力に頼らない真っ当なエネルギーの開発が進められているが、まだまだ先は長い。
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