荒磯の姫君(上)

作者 清瀬 六朗

海女が姫君を助けたことにより、運命の歯車が動き出す!心に残る時代小説

  • ★★★ Excellent!!!

江戸時代後期、漁村で海女の娘組の頭を務めていた相瀬は、とある日の晩大岬で身投げをしようとしたひとりの女を助けた。
その女は、訳ありの姫君だった――。

普段時代小説はあまり読まない方なのですが、歴史用語については作中でわかりやすく解説されているので読みやすいです。
また、たくさんの謎と続きの気になる展開に、時間を忘れて夢中になって読んでしまいました。
現在(下)の最終話まで拝読したのですが、印象に残る結末に、今でも余韻が残っています。

海女と姫君、身投げの一件がなければ道が交わらなかったであろうふたり。
家老の陰謀が渦巻く中、ふたりの行く末はいかに――。

江戸時代の漁村を舞台にした、唯一無二の時代小説。
歴史ものが好きな方や、普段はあまり時代小説を読まない方まで、多くの方にお勧めしたいです!

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