第5話 試練

訓練か・・・まだ怪我が完治してなくて1人だけ40歳ってきついな(笑)

なんで俺勇者だけの町なんか選んじまったんだろう・・・


大声出す先生きた。この人と大声先生って名前にしよっかな。(笑)

「お前らぁ!!今日から本格的な勇者になる為の訓練を開始するぅぅぅぅ!!!勇者になりたきゃアピールしろぉぉぉ!!!」


「「はい!」」


「その前にぃぃぃ!!!伝えたいことがあるぅぅぅ!!!!」


「ローディオ・スイスをバスから突き落とした奴は即退学となったぞぉぉぉ!!!ローディオ・スイスに拍手!!!」


えぇ?あの人退学になったんだ。


『パチパチパチ』


「ローディオ・スイス、何か言えぇぇぇ!!」


何かって何だよ(笑)


「はい!俺がこうやって生き残れたのも、魔王を倒せたのもヒル・ハウンのおかげです。ヒル・ハウンに拍手!!!」

 (とりあえずヒルに移しといた。)


『パチパチパチ』


「よしぃぃぃ!!!!じゃあ早速訓練に入るぞ!!!」


「はい!!!」


「3年間で1番最初の訓練は『対魔王専用剣』の振り方だ。」


これはこないだ魔王と戦った時にやったからいけるか?


「とりあえず30秒間に100回剣を振れ!!!」


え?難しすぎだろ・・・


オラ!オラ!オラ!!案外簡単じゃないか?


「達成した奴は座れ!!」


俺、終わったから座るか。


「なっ!?なんだと?」


なんか大声先生が俺見て驚いてる件。


「よし!30秒終わったぞぉぉぉ!」


「「はぁはぁはぁ」」


「終わった奴は!?」


「はい!」


「ローディオ!?お前本当に終わったのか!?」


「あっはい」


「そうか。他に終わった奴は!?」

 (この訓練を最初にクリアできたのは今特級勇者のジャバ・スイス以来、2人目だ。)


「はい!」


「名前は!?」


「クリス・ハートです。」


「良くやったクリス」

 (まっまさか!?今年2人って豊作すぎないか?しかも女子では初めてだぞ。)


「今はぁぁぁ!!!クリスとローディオしかできていないが、明日には全員出来るようになってもらう。できなかった奴は退学だ。」


「「え!?」」


「嘘じゃない、本当だ。今の勇者は全員この訓練を乗り越えた奴らだ。その為今の勇者はすごく優秀だ。もしクリスとローディオの二人だけだったら今年の第117期勇者は2人もしくは1人それか最悪の場合『0人だ』。」


なっなんだと!?2人だけとかは流石に嫌だ。クリスと一緒にみんなに教えなければ・・・


「クリス!」


「なに?あっ同期だからタメ口で話す。」


「あぁ了解。2人でみんなに教えない?」


「断る」


「なんで?」

 (めんどくさいタイプだな・・・)


「めんどくさいから」


「わ、分かった。俺1人で教える。」



「ヒルとライフさん!」


「ローディオさんこんにちは!すごいですね。治りかけなのに一回でクリアなんて。」


「いやいや、みんなに教えようと思って・・・」


「あっありがとうございます!!!是非教えてください!!!申し訳ないのですが117期のみんなにも教えてあげてください!!!」


「全然いいですよ!!みんなを読んできてください!!!」

 (ライフさんとヒルって仲間想いの人なんだな。でも117期全員って20人もいる・・・)


「すいません!ここでローディオさんに教えてもらえると聞いて・・・」


「はいっ!!!教えます!!」


~5時間後~


「そう!そしたら剣を真っすぐ振り下ろす!!」


「おっけー!!!」

 (疲れた。1人ずつ教えてたら5時間も立ってる。後は明日の本番だけか・・・)


「「ローディオさん、ありがとうございました!!!」」


「これからもどんどん聞いてね!!!」


「ありがとうございます!!」

 

大変だけど『ありがとうございます』って言われるの気持ちいいな。


明日の試験が楽しみだ!


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