第23話 みんなも解いてみよう
ナノが吹っ飛んだことにより校舎に空いた穴。
何も知らぬナノに自分のせいにされた灰島は激怒。激おこプンプン丸(死語)である。怒髪天を衝くとかそう言う感じのノリのアレである。
そこに御託襲来!ナノ見られるのはマズイ!
IQ2の足りない脳ミソで作者が約1ヶ月程考えた打開策とは…!?
………………………………………………………
「おや?灰島氏ー、壁に大穴が空いているでござるが、どうしたんでござるか?」
ガラガラガラ、と快音を立てて開いていくドア。
立て付けの良い事が悔やまれる。
しかし、伊達に1ヶ月投稿空いていた訳じゃない。(いつもの事とか言うな)
少し位”閃き”もある!
「問題!」
そう言った途端ピタリ、と扉が止まる。
今がチャンス。道が!暗闇に見えたぜ!
「
このとき、点 H は△ABC の垂心であることを証明せよ!」
「ウ”ワ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!!平面ベクトルゥゥ!!!」
適当に頭に浮かんだ問題を提示した瞬間、御託が奇声を発し、膝から崩れ落ちる。
ダメ押しにもう一本!(鬼畜)
「四面体 ABCD において,AB=AC,BD=CD と
するとき!AD
「ウ”ゥ”ェ”ッガ”ッ”空間ベクトルッ”」(絶命)
フ……勝ったッ!第3部完!
と、勝利の美酒に酔いしれている場合では無い。早くしなければ、御託が蘇生してしまう。
と、ナノに向き合う。
「め、めーすけ…何をしたの…」
「留年生に苦手科目の問題出しただけだ。それよりも…歯ァ食いしばれ。」
「えっちょっ待」
制止は聞かず、首根っこを掴んで穴が空いた壁に向かって…全力で
《身体強化》を使ったフルスイングだ。凄まじい勢いでナノが吹き飛んでいく。慈悲?躊躇い?知らない子です。
「…さて、おい起きろ御託。一体なんなんだアイドルの熱愛報道並にヤバスな物って?」
「………」
へんじがない、ただのしかばねのようだ。
って、やってる場合か。
ゲシ、と軽く蹴ってみる。
反応無し。
「
反応無し。
「
反応無し。
「
…反応無し、か。
心做しか更に深刻な表情をしている気がする。
「今起きたら単位上げちゃおうかなー」
「っぷァ!マジでござるか!」
速い、流石留年生速い。
「いやー、数学の単位ヤバかったので有難いでござる」
捨てる神あれば拾う神あり、と言った感じで立ち上がる御託。
こいついつも数学の単位落としてんな。
「単位が上がるのは有難いでござるが…なんだか灰島氏、声が高く……」
言葉がそこで止まった。
…?なんや、何があったんや。
不思議に思い御託の顔を見ると、正に”開いた口が塞がらない”を体現しているような顔をしている。あ、逸らされた。
…逸らされた?
目を合わせる。
逸らされる。
合わせる。
逸らされる。
……なんだ、とても嫌な予感がするぞ。
そういえば、ナノを全力投球した際に…なんだか、ポケットが急に重くなり破ける様な音と共に…身体が光った気がしなくもない。
いや、それはおそらく《身体強化》のせいだ。そうに違い無い。
嫌な汗が背中を伝う。
そういえば、なんだか視点が低い気がする。
まるで身長が縮んだように……いや、俺も歳なのだ。そうに違い無い。
汗が額に滲む。
そういえば、声もいつもと比べれば高い気がする。まるで”ルナ”に似た声だ。
いや、偶然裏返った声がそれに似ていたに違いない。
嫌な汗が頬を伝う。
服装もだ。何故かドレスになっている。
ふと、足元を見る。
巨大化した剣が床に突き刺さっている。
御託を見ると、「…あ…その…」とキョドっている。
一旦息を吐き、剣の横に落ちている──恐らくポケットが破れた拍子に一緒に落ちたのだろう──タバコを拾い、1本取り出し口で咥える。
魔法で指先に火を起こし、タバコに付ける。
空気と共に煙を吸い、一気に吐く。
……やっちまった。
窓の外を見る。空が青いなぁ。
とりあえず今の状況は、ナノを投げ飛ばす時に勢い余って変身→その後の姿を御託に見られる。
うん、やらかした。
脳内でどこぞの高専系元プロ銀だがーが「あ”終わりでーすwww」と両足を上げて桃を出している。
「は…灰島氏…」
「あ?」
「あっいやそのnthe」
めっちゃキョドるやん…キモ(直球)
「は…灰島氏…なのでござるか…?」
「そうだよ」(ヤケクソ)
「灰島氏がルナちゃん…まさかそんな…いや、そもそも魔法を使えるのは女性、なおかつそこから更にひと握りのみ…そんな事が有り得るのか…?」
ええいブツブツと。
やかましんじゃそのオタク特有の早口独り言。
「ほ、本当に灰島氏なのでござるか?」
「しつけぇ!」
………………………………………………………
「いやー、まさか灰島氏がルナちゃんだとは!」
「随分簡単に納得するんだな。」
「そりゃあ目の前に証拠がいるでござるし…まぁ、生きてればそう言うこともあるでござる。
…そう、拙者の最推しがこの27の数学教師だったということも…生きてれば有り得るでござる…」
「それはマジですまん。」
「いえ、良いでござる。それより、そろそろこちらの質問に答えて貰うでござるよ。」
おや?俺は質問した覚えは無いぞ?
「魔力というものは男性は絶対に持つことは無いでござる。それなのにも関わらず、魔力を持っている…しかも、尋常じゃない程。これは一体、どういうことでござるか?」
うーん、確信を突いてきたな。
「言ってもいいが、答える道理がなー。」
「写真とってSNSに載っけるでござる。」
「まぁ待て、茶でも飲んで話そうじゃねぇか。」
流石にそれは不味い。
何が不味いって?それはな…
いくら俺…いや、私が魔法少女とはいえなんの権力を持たない一般人である事に変わりは無い。
つまり、無関係の一般人が学校に入り込んでいるという状況が完成する訳だ。
あの髪怪人を倒すため、という言い訳も出来るが…ナナのワンマンショーだったため効果は薄いだろう。
最悪なのは、『ルナがこの学校の関係者なのでは?』と勘づかれることだ。
あのクソッタレ黒髪野郎のせいで私が喫煙者だということは割れている。
ならば背景から学校が特定された場合、森ケ山第一高校の喫煙者を徹底的に調査されるだろう。しかしこの高校の女性職員には喫煙者はいないはずなので、恐らく魔力測定もされる。
1番最悪なのは男性職員にも魔力測定が実施されることだな。そうなったらもうバレる。ジ・エンドってやつだ。
煙を吸い、吐く。
「ハァーー……」
「じゃあ話してやるよ。俺が魔力を持った経緯を…」
………………………………………………………
はい、過去編スタート…ですかねぇ…?
ダラダラ続くかな?1話で終わるかな?どっちなーんだいッ!!!
筋肉ルーレットッ!!!スタァーートッ!!!
分からんッ!!!
パワァーーーーーッ!!!!!
はい。ノリと勢いで書いていきます。気長にお待ちくださいませ。
そういえば原神ですが、10連1回で神里さんが当たりました。ヨシ!(※!?)
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