25 トトロ 様
1 メインサイト:小説家になろう
2 得意ジャンル:日常もの
3 好きな物語傾向:ほのぼの系
4 主人公のタイプ:真面目系・天然系
5 気をつけていること:情報過多にならないように小出しにすること
6 書いてみたいジャンル:ラブコメ
7 得意な地の文:情景描写?
8 イチオシポイント:3章での主人公の心境の変化
作品名:幽閉王女は魔女になる(サブタイトル省略)
(雪柳 司様)
【あらすじ引用】
グランディア王国の第一王女として生まれた「シルヴィ」。
彼女は多くの国民から愛され、愛娘としてもこれ以上ないくらい愛情を注がれて幸せに成長し、18歳の誕生日を間近に控えていた。
そんなシルヴィだが、最近妙に現実感のある夢を見るようになる。
その夢では、彼女は神祖の力を持った先祖返りとして生まれてしまい、
そこにつけ込んだ悪神の狡知により王族から亡き者とされ、一人幽閉されてしまうというものだった。
**
夢も希望もない虚無の日々を送る中、16歳の誕生日の日に突然現れた2000年前の先祖「シリア」によって塔から連れ出され、止まっていた彼女の運命の歯車は、ゆっくりと回り始めていくことになる……。
と思いきや、塔を出た彼女を待ち受けていたのは奇妙な出会い!?
異世界から拉致られた上に、よくあるチート能力は貰えなかった不運な元OLや、可愛い女の子なら誰でも手を出してしまう同性愛者でドMのダメ女神などなど、強烈な個性を持った人々にシルヴィは日々振り回されてしまうのだった!そんな被害者感を出す本人が溺愛するケモ耳尻尾の子は実は神狼だし、空を箒で飛ぶのは怖いからと召喚した大鷹は、天空最強で誰もが畏怖する魔物だしと、魔王ですら呆れてしまうほどイレギュラーばかり生みだすシルヴィからも目が離せない!
ほのぼの多め、時々シリアスとバトルでお送りする、元王女様の成長物語登場! 夢と現実で異なる真実に気づいた時、果たして彼女は彼女でいられるのだろうか……。
────レビュー全文
【簡単なあらすじ】
ジャンル:ハイファンタジー
忌み子として産まれてすぐに幽閉されていた王女。16歳の誕生日に突然現れた2000年前の先祖「シリア」から、実は自分が忌み子でないという事実を聞かされる。そして、彼女と共に塔から抜け出し、世界へ旅立つのであった。果たして彼女に待ち受けるものとは?
【物語の始まりは】
主人公である王女が、魔法使いになる夢を見たことから始まっていく。魔法を使えるはずのない彼女は夢の中では魔法を使い、人を治療したりと楽しそうに過ごしていた。どうやらこれは、秘密がありそうである。
【舞台や世界観、方向性】
主人公は忌み子として幽閉されていたが、実は祖先返りで?
彼女が塔を脱出してからが本当のスタートなのかもしれない。
【主人公と登場人物について】
不本意ながらも、家事ができる王女というのは珍しいと思われる。
今まで孤独だった主人公は、来訪者によってその気持ちや生活に変化が訪れる。
来訪者である”シリア”という女性は、今まで塔の中に閉じ込められ外の世界のことを知らない主人公に”自由”を与える存在となる。しかしそれは派手なものではなく、堅実な脱出法で。そして外の世界のことも教えてくれ、ある提案もしてくれるのだった。
【物語について】
本編に入ると忌み子として幽閉されている王女の視点となる。15年間塔に閉じ込められ独りぼっち。使い魔を召喚した過去もあるけれど、彼らに断られる始末。以前は家事をしてくれる人もいたようだが、今ではその家事も自分ですることに。世間一般とは違う王女の孤独な日々。彼女が幸せと感じられるのは夢の中だけなのかもしれない。しかし、ある日誰かに呼ばれる声で目覚めた彼女。ここには自分しかいないはずなのに。声の主は一体……?
突然の来訪者により、主人公は孤独から解放されることとなる。その上、自分が忌み子ではないことも知るのだ。来訪者の正体は2000年前の先祖「シリア」という女性。主人公は、彼女に『外の世界で自由に生きたいとは思わんか?』と問われるのだった。
【良い点(箇条書き)】
・主人公の設定にオリジナリティがある。
・王女ではあるが庶民的な為、親近感がわく。
・今まで閉じ込められ、狭い世界に居た彼女は魔法という特別なものを使うことができる。脱出後、一体どんな人生を歩んでいくのか楽しみである。
・ファンタジーではあるが、考え方が凄く現実的であり、これから起こるかも知れないことを想定し、ハラハラドキドキしてしまう。
・初めて人(正しくは人ではないが)の優しさや温かさに触れる主人公の楽しそうな姿に感動。
・主人公は今まで一人だったからこそ、人との出会いを嬉しく思えるのだと感じるのだろう。気持ちが伝わって来るので、読んでいる方もなんだか楽しい気持ちになれる。
【備考(補足)】10話まで拝読
【見どころ】
この物語はある王女の見た夢から始まっていき、忌み子と誤認され幽閉されていた王女へと視点が変わっていく。この物語での忌み子がどんな災いをもたらすのかはわからないが、自分で家事を行えるような年になると、物資などだけが届き自活するような生活を送っていたようだ。産まれて間もなく幽閉されたのであろう、両親が誰かもわからない。孤独な王女のもとへある日、来訪者が訪れ自分が忌み子でないことを知るのだ。その者の手引きで、塔から抜け出した彼女。自由を勝ち取った彼女が飛ばされたのは森の中。そこでたまたま出逢った人々を助けたことで、彼女に運が向いてくる。
この物語では、人と接することができることの素晴らしさなどを改めて感じることができる。たとえそれが親兄弟ではなく他人であっても、人との繋がりは孤独からの解放でもあるのだ。他人は自分を映す鏡ともいう。主人公の損得なしの優しさ思い遣りが、彼女自身に幸運をもたらしたのではないだろうか?
自由を得た彼女のほのぼのとした生活を覗いてみませんか? これからどんなことに遭遇していくのか、その目で是非確かめてみてくださいね。おススメです。
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