思い込むなら前向きに

 熱心に妊娠を追いかければ追いかけるほど妊娠が逃げていくというのは、何とも切ない話でだが、よくあること。


 「欲しい! 欲しい!」と目の色を変え、いま何が大切かを分からなくなってしまった状態の人のもとに、赤ちゃんも訪問してよいのかどうか、戸惑ってしまうはず。


 まずは気持ちが前のめりになっていないか、それが行き過ぎていないか、振り返って。


 自分で自分に病名をつける必要も、自分を病人にする必要もない。


 妊娠を複雑に考えすぎないこと。


 「妊娠しやすい心の持ち方」がある。


 妊娠していなければ生理がくる。


 そのときに「また生理がきてしまった」と思うのか、それとも「もう一度体調を整える機会がきた」と思えるか。


 物事を前向きに考えられる人のほうが妊娠しやすい。


 基礎体温表を眺めて妊娠のことばかり考えている生活はけして望ましいものではない。


 「やるだけのことはやった。あとはお任せ」と思うこと。


 「自分には赤ちゃんができない」と思い込まない。


 ニュートラルな心のバランスを探ること。


 負けると思って出た試合は負ける。


 よいパフォーマンスはできない。


 スポーツ選手は自己暗示、イメージトレーニングを大切にしている。


 後ろ向きの自己暗示で妊娠力を低下させないように。


 できると思ったからといって必ずしもできるとは限らない。


 だけど、やらずに最初からできないと思う必要は全くない。


 (参考文献 放生勲 『妊活力! のんびり ゆったり しっかり』 佼成出版社 2020年)


 人と比較することなく、自分の気持ちがわくわくすること、穏やかな気持ちになること、ダメだと思わず素直に実践してみること、そんなフラットな気持ちが妊活力を高めるという医師の先生の話に確かにと思った。


 これは妊娠だけでなく、人生において何事もそうなのかもしれない。

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