妊娠適齢期はいつまでか? 卵子の老化を遅くする方法

 卵子の数は胎児のときにつくられた約700万個が限界。


 その数は年々減っていき、増えることはない。


 妊娠適齢期と言われるのは35歳まで。


 30代後半になると残された卵子の数が少なくなる上に卵子自体の質も落ちてくる(これを卵子の老化という)。


 (参考文献 『私がつくる出産適齢期 妊活スタートブック』コスミック出版 2016年)


 最近は不妊治療という言葉が一般的になったため、年齢が高くなっても治療をすれば大丈夫だと過信して結婚をゆっくり考えてしまう女性もなかにはいるそうだが、治療で誰もが授かることができるわけではないため、将来の目標として子供が欲しい場合には結婚を早く考えることが大事だと産婦人科の先生は言う。


 増やすことのできない卵子の老化を少しでも遅らせたいと思ったら、冷えやストレスを少しでもなくす健康に良い生活習慣を身に付けることが大切。


 ただ加齢による老化はどうしても進んでしまうため、子供がほしいと思ったら結婚や妊娠といった人生プランを早く立てることが1番大事だそうだ。


 その上で……


【卵子を老けさせないために取り組みたいこと】


①規則正しい生活を送る


 同じ時間に起きて生活リズムが整うとメラトニンが分泌され、卵子の発育に良い


②起きて1時間以内に朝ご飯を食べる


 血糖値の上昇を緩やかにして不妊リスクを下げる


 体内時計が整うと性周期も正常に


③日光に当たる


 直射日光を浴びるとビタミンDがつくられる


 ビタミンDの不足は生理機能の低下を招く


④ウンチは溜めずに出す


 便秘解消で子宮や卵巣の血流アップ


 腸内環境が整うと栄養と酸素が行き届く


⑤毎日20分歩く


 血行がよくなり子宮も卵巣も元気に


⑥バックをリュックに変える


 荷物の重さを両肩に分散させると体が歪みにくい


⑦食べるときは10回以上噛む


 栄養をしっかり吸収できるだけでなく、噛むと頭の筋肉が動き血行がよくなる


⑧トイレでおりものチェック


 おりものの色が黄色だったり、痒みや痛みがあるときは放置せずに産婦人科へ


⑨夕ご飯は22時までに済ませる


 朝・昼しっかり、夜は遅くまで食べないことで脂肪になりにくく、体内時計が整う


⑩湯舟につかってリラックス


 血行をよくして疲れも取れやすくストレスの緩和にも


⑪パジャマはゆるゆる天然素材


 吸汗性に優れたものだと体温調節がしやすく、ゆったり系なら寝返りがうちやすい


⑫睡眠は6~8時間を目標に


 自律神経が整い子宮や卵巣の働きがよくなる


 疲れが取れると気持ちも前向きに


⑬寝る前は好きな香りでリラックス


 リラックスできると女性ホルモンが分泌


⑭パートナーとはスキンシップを欠かさない


 幸せホルモンのオキシトシンが分泌される。


 (参考文献 『妊活にいいこと大全』 主婦の友社 令和2年) 


 書いていることはどれも当たり前のことだが、仕事で忙しかったり、様々な事情でその当たり前のことが難しい現代だとも感じる。


 一気に全てを変えようとすると挫折するかもしれないので、もしいくつかの項目でできていないと感じるものがあれば、少しずつでもできるところから変えてみるといいかもしれない。

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